今の日本では、妊娠中に使用されるインフルエンザワクチンは、すべての時期において安全であるとされています。
インフルエンザの予防摂取を受けた後、効果が現れるまでに約2〜3週間ほどかかり、その後は約3〜4ヶ月間の感染は予防できます。
ですので、日本産科婦人科学会のガイドラインでは、妊娠週数を問わずに、インフルエンザが流行する少し前の10〜11月に予防接種を受けることを推奨しています。
インフルエンザの予防接種を受ける時期について
インフルエンザの重症化を予防する最も有効な方法としては、インフルエンザのワクチン接種を受けることです。
しかし、妊娠中は胎児がいますから、ワクチン摂取を今までのように受けても大丈夫なのでしょうか。
不安になる人も多いと思いますが、結論から言うと、寧ろワクチン接種は推奨されています。
なぜならワクチン摂取では、母子共に悪影響は及ぼさないと考えられているからです。
妊婦のインフルエンザは予防接種を受けれるの?
一般的にインフルエンザに感染してしまうと、38℃以上の発熱や頭痛、関節痛などの症状があらわれます。症状は安静にしておけば、1種間程で治ります。
ですが、妊娠中は免疫力が低下している為、インフルエンザに感染すると、重症化しやすいです。
また肺炎や合併症などを引き起こすリスクもありますので注意が必要です。
最悪の場合、肺炎や合併症などのリスクも考えられます。
妊娠中のインフルエンザ
胎児への影響
予防接種が大丈夫なのは分かったけど、タミフルはどうなんでしょうか?
一般的にインフルエンザに感染した場合、タミフルを処方されることが多いですが、妊婦も大丈夫です。
タミフルにはインフルエンザウイルスを抑制する効果があるので、発熱する期間が1〜2日ほど短くなり、重症化を抑えることが可能になります。
タミフルは大丈夫なの?
また、妊娠中に予防接種を受けておくと、生まれてくる赤ちゃんが生後6ヶ月までにインフルエンザに感染する確率が下がることが分かっていますので、是非妊娠中に一度予防接種を受けに行っておきましょう。
感染した場合には、重症化する前に適切な治療で早めの完治を目指しましょう。
また家族も一緒に予防摂取を受けることをオススメします。
また日頃から免疫力が低下しないよう、規則正しい生活、食生活、睡眠を心がけましょう。
インフルエンザ予防をしっかりと
妊娠中にインフルエンザに感染しても、その後適切な治療を受ければ、問題はありません。
適切な治療が受けられなかった場合、先天性の異常などが報告されていますが、これはインフルエンザの直接的な影響というよりも、高熱の為など直接的な関係とは言われていませんので、まずは適切な治療で早めに完治させることが大切です。