2016.09.12 Mon 更新

生理の量が多いのは病気のサインかも。過多月経の症状や原因について

生理期間は憂鬱ですが女性の身体にとってはなくてはならない機能です。その生理の経血の量って気にしたことありますか? 多すぎる場合もしかしたら過多月経かもしれません。今回は普段、人には聞きにくいあれこれについて詳しくご紹介します。

以下の3項目のうち、1つでも当てはまったら過多月経の可能性があるそうです。

過多月経かも?セルフチェック項目3つ

一般的に成人女性は50〜100mlが平均的な量と言われています。
「多い日」とされる1〜3日目でもナプキンを2時間おきに変えるくらいなら一般的だとされているそうです。
しかし、「生理の量が増えてきた」「ナプキンがもたなくて漏れていないか心配」など、普段の生活に支障をきたすくらい経血量が多い場合には「過多月経」と呼ばれる状態かもしれません。
また、生理の期間が8日以上続く場合も過多月経の場合があります。
過多月経は病気のサインの可能性もあるので、放置せずに病院を受診しましょう。

生理の経血の量って、他の人と比較することができないのでよくわかりませんよね。
生理痛に個人差があるように、経血量にも個人差があります。また、当人でも体調によって多い時や少ない時、色や形状も変わるそうです。

私って生理の量が多い? 経血過多の基準は?

過多月経で起こる症状

3)「多い日」が長く続く
通常の生理は3〜7日ほどで終わりますが、それ以上続いたり、量の多い日が続く場合に当てはまります。

2)大きな血の塊が出る
親指大までの塊でしたら問題ないようですが、手のひらほどの塊が出る人は当てはまります。

1)ナプキンが1時間もたない
取り替えてもすぐにいっぱいになってしまう人、昼でも夜用のナプキンを使わないといけない人などです。

過多月経の原因

などの不調が現れることがあります。
これは過多月経によって貧血の症状が出ている状態です。
早めに医師の診察を受ける必要があります。

・立ちくらみや動機がする
・身体が疲れやすい、だるさを感じる
・頭痛や頭が重たくを感じる

経血の量が多いこと以外にも生理中になると

過多月経には2種類あり、原因が異なります。

器質性過多月経

機能性過多月経の場合は、子宮に特別な異常はなく、ホルモンバランスが崩れていることが原因で起こるものです。
生理は女性ホルモンの一つであるプロゲステロンの作用によって厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちて起こります。
しかし、排卵後にプロゲステロンが異常分泌されると、子宮内膜が厚くなりすぎ、経血量が増えてしまうのです。

機能性過多月経

他にも高血圧症や甲状腺機能異常などの病気が過多月経を引き起こしている場合もあるといわれています。

器質性過多月経は、子宮の病気が原因となるもので、加齢とともにその傾向は強まるそうです。
早期に医師の診察を受け、治療を開始してもらう必要があります。

過多月経で疑われる病気

経血量が多いのは身体からのSOSサインかもしれません。
過多月経で疑われる病気は以下のようなものがあります。

機能性過多月経の場合

過多月経の治療法

・子宮内膜症
・子宮筋腫
・子宮体癌
・子宮内膜ポリープ

器質性過多月経の場合

機能性過多月経の場合は、主に薬物療法が用いられるそうです。
ホルモン剤をつかった方法や、貧血の症状がみられる場合は増血剤も併用されます。
場合によっては生理を一時的に止める必要がありますが、妊娠を望む場合は妊娠成立を目的とした治療法が行われます。

器質性過多月経の場合は、まずは原因となっている病気の治療が必要です。
年齢や病気の進行度などによって治療法もさまざまですが、手術や偽閉経療法を行うようです。
子宮体癌の場合は、手術で早急に子宮を摘出する必要があります。

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