妊娠中に過食になってしまった時のリスク
その他、理由として考えられるのが、ストレスです。
妊娠すると、様々なことが制限されるため、知らずしらずのうちにストレスを溜め込んでいることがあります。
今まで妊娠していない頃と同じようにはストレス発散ができず、この発散できなかったストレスが、食欲としてあらわれる場合があるようです。
でも、ただただ反動で過食になってしまうわけでもないようです。
赤ちゃんは成長するために、お母さんの体からたくさんの栄養をもらっています。
そのため、妊婦さんは赤ちゃんの分のエネルギーも摂取しなければならず、体がこのエネルギーを補おうとするあまり過食となってしまうのです。
特に体重増加を恐れて食事制限をしていた妊婦さんや、妊娠中期から様々な運動を行ってきた妊婦さんなどは過食になりやすい傾向があるようです。
妊娠したら中期までにつわりを経験しますが、つわりの期間中というのは食べたいと思っても匂いで気分が悪くなったり吐いてしまったりということで思うように食べられないことも少なくありません。
その状態がしばらく続きつわりが終わると、そういった症状はなくなり我慢しなくてもよくなるため、反動で今まで以上に食べ過ぎてしまうといったことが起きてしまいます。
妊娠中は食欲が止まらなくなることがある
妊娠中毒症のリスクが高まる
過食により栄養バランスが崩れてしまう恐れがあります。
このバランスの崩れから、体調不良になってしまったり、妊娠糖尿病を患ってしまうということも考えられます。
これは赤ちゃんへも影響があることで、妊娠糖尿病を患ってしまった場合お腹の中の胎児も糖尿病になったり、栄養を摂取しすぎることで成長しすぎてしまい、重みに耐え切れず「早産」や産道を通り切れず「帝王切開での出産」となる場合もあります。
栄養バランスの崩れ
妊娠中食欲が増してしまうのは仕方のないことですが、普段から気をつけな変えれば様々なリスクが高まってしまうことになります。
妊娠中の食欲との付き合い方
妊娠中期では体重管理を行うように検診などで指導されることと思いますが、この体重管理以前に健康を管理することが難しくなります。
栄養バランスを崩してしまうこともそうですし、その結果引き起こされてしまう体調不良やひどい便秘になる場合もあり、基本的に体重管理は健康な状態を基準に行うものなので、どれだけ増加すればよいかなどがつかめなくなってしまいす。
体重・健康管理が難しくなる
妊娠中毒症というのは、むくみ・高血圧・たんぱく尿のうちどれか一つでも症状が出た場合、放っておくと胎盤機能が低下し赤ちゃんに十分な酸素や栄養が送れなくなり、早産や未熟児の原因となる場合があります。
太りすぎてしまうと妊娠中毒症になる可能性が高まり、母子ともに命にかかわることもあります。
妊娠中に食欲が増えるということは当たり前のことだと思っておいて良いでしょう。
普段より食べ過ぎたからといって、罪悪感を感じたり、気にやむ必要はありません。
グラフにした時に体重増加がなだらかに右肩上がりで増えていくのが理想です。
赤ちゃん分の体重だけでなく、羊水や胎盤など様々な重さにプラスして、多少脂肪や妊娠によって血液や体液も増えることになります。
最終的に妊娠10ヶ月の出産目前では、5~12kgほど増加します。
この増加体重に開きがあるのは、もともと体型によって違うからですからです。
もともと痩せていれば多く体重を増やさなければなりませんし、太っていれば体重増加は最小限に抑えなければなりません。
標準的な体型であれば、7〜10kg程度の増加となります。
気をつけたいのは、毎日のように暴食が続いてしまったときです。
急激な体重の増加は母子ともに良くないものですが、この時に増加を止めようと拒食してしまうことも大きな問題となります。
全てが全て、赤ちゃんの栄養となるわけではないので、過剰な体重増加はNGだとおもっておきましょう。
時々食べ過ぎてしまうことは日常でもあること。
赤ちゃんは栄養を必要としていますし、多少であれば食欲に身を任せていても大丈夫です。
普段から体重を記録しておくようにし、急な増加がないかだけは確認しておくようにしましょうね。
赤ちゃんの成長とともに徐々に増やすものと考え、目安としては1週間を通して500g以内に収めるようにするといいでしょう。
たとえ500g以上増えてしまったとしても、次の週は超過してしまった分を差し引いて500g未満の増加に抑えるといった感じで、体重増加をコントロールして行けるとよいですね。