生後一ヶ月前後で発熱する場合、風邪や突発性発疹であることがほとんどです。風邪なら鼻水や咳をともない、突発性発疹なら発疹がでます。
高熱はあるのに他の症状が出ていない場合は、新生児髄膜炎や川崎病、尿路感染症といった風邪以外の病気が隠れている可能性もあります。
赤ちゃんは大人よりも体温が高く、37度前半が平熱です。熱が37度後半であれば様子を見ても大丈夫ですが、38度を超えたら、病院で診てもらったほうがよいでしょう。
生後一ヶ月頃の発熱
生後一ヶ月前後までは、お母さんから受け取った免疫機能を残しながらも、自分自身で新たな免疫を獲得しつつある時期です。しかし免疫機能では対処できない病気が隠れていることもあるので、しっかり様子を見て、適切に判断することが必要です。
生後一ヶ月頃の発熱や鼻づまりの原因は?
生後一ヶ月頃の赤ちゃんが熱を出したり鼻づまりで苦しそうだと心配になりますね。比較的よく起こることですが、思わぬ病気のこともあります。今回は、生後一ヶ月頃に起こる赤ちゃんの発熱や鼻づまりについて調べてみました。
赤ちゃんは体の機能が未熟なため、ちょっとした刺激や環境の変化によって体調を崩してしまうことがあります。病院にかかる、小児科から処方された薬された薬を飲ませる以外にも、環境を整えてあげましょう。
自宅でできる対処法
鼻づまりは風邪以外のときでも現れます。新生児は鼻水の分泌量が大人並みにもかかわらず、鼻が低く小さいのでつまりやすくなっています。2~3時間おきに母乳かミルクを飲んでいるので、喉の周りにミルクがまとわりついてしまっているのも一因です。さらにまだ鼻の粘膜が未熟な状態なので、室内の空気が汚れていたり、乾燥していたりすると、鼻がつまりやすくなります。
症状が続いて赤ちゃんが苦しそうにしていったり、ぐずっているようなら受診しましょう。ひどくなると、呼吸困難を起こしたり、睡眠時無呼吸症候群(乳幼児突然死症候群の原因の一つ)となってしまうこともあります。
生後一ヶ月頃の 鼻づまり
●市販の薬を飲ませるのは絶対にダメ!
自己判断で薬を与えないようにしてください。必ずかかりつけのお医者様に診察してもらい、処方してもらいましょう。
●咳が出たら縦抱っこ
咳が出ているときは状態を起こしてあげると楽になることがあります。首がまだ座ってないので注意しながら、咳がつらそうなときは縦抱きにしてあげましょう。
●鼻づまりのケア
鼻水がつまっている場合は、市販の鼻水吸引器で吸い取る方法があります。鼻の入り口近くに固まった鼻水(鼻くそ)があるときは、綿棒でやさしくとってあげてください。蒸しタオルをあててふやかすのもおすすめです。
●赤ちゃんの服
心配でつい厚着させてしまいますが、赤ちゃんは大人よりも体温が高いので、大人よりも1枚すくないくらいが目安です。厚着させすぎると、汗をかいて冷えがおこり、風邪やあせもの原因になることがあります。
●空調の管理
空気が乾燥しないように加湿器を置いたり、部屋の温度をしっかり管理しましょう。湿度は50~60%、室温は20~22度くらいに保つのがベストです。加湿器ないときは濡れたタオルを干すなどしましょう。ホコリやハウスダストがたまらないように、空気清浄機を利用したり、こまめに換気して空気を清潔に保ってくださいね。
まとめ
生後一ヶ月頃はお母さんからもらった免疫で風邪をひかないといいますが、全くひかないわけではありません。風邪のウイルスは何百種類もあるのでママがもっていなかった免疫は赤ちゃんにもあげられないのです。
他の病気の可能性もあるので、心配な場合はお医者様にみてもらいましょう。