2016.06.12 Sun 更新

産瘤は赤ちゃん特有の病気?類似の病や治療の必要性

産瘤は、赤ちゃんの頭にできるコブです。赤ちゃん自身は痛みを感じておらず、分娩時に頑張って産道をくぐり抜けてきた証です。自然に消えていくものなので治療は必要ありませんが、産瘤とよく似た病気の中には死につながるものもあるので、注意が必要です。産瘤とその類似病についてご紹介していきます。

産瘤は、分娩の時にできる皮下のむくみです。赤ちゃんは産道を通る時に頭の形を変形させながら降りてくるのですが、先進部分が強く圧迫されてしまいます。その圧迫された部分の体液やリンパ液がうっ血し、溜まることで産瘤となります。
先進部の先端にできるので、産瘤が発症している位置を見て分娩時の分娩時に赤ちゃんがどんな胎向で生まれてきたのかを知ることができます。右側にあれば第1胎向(縦位では胎児の背中が母体の左側、横位では児頭が母体の左側に向いているもの)、左にあれば第2胎向(縦位では胎児の背中が母体の右側、横位では児頭が母体の右側に向いているもの。)です。
ほとんどの赤ちゃんが頭にできますが、逆子で生まれてきた子には足やお尻にできることもあります。
産道の圧迫が強く、赤ちゃんが長く滞在してしまうほど発症しやすくなり、頭の変形の程度も大きくなります。産瘤の起こりやすくなる条件として、

産瘤の原因

産瘤とは、赤ちゃんが生まれてくるときに産道を通過し、圧迫されたことでできるコブです。大きさは大人の手のひらで覆えるくらいで、正常な部分の頭皮との境目があまりはっきりしていません。触った感じはぶよぶよとしており、指で押すとくぼんだままになるのが特徴です。 頭にコブができていると、とても痛そうに見えるかもしれませんが赤ちゃん自身は痛みは感じていないと言われています。
出生時に顕著に現れ、通常2~3日で体に吸収され、自然に消失します。100人に一人程度の割合で起こります。

産瘤とは

・お母さんが小柄
・赤ちゃんの頭、または体が大きい
・吸引分娩(陣痛だけでは出ない赤ちゃんを引っ張って分娩する方法)
・鉗子分娩(トングのような専用の器具を使って赤ちゃんの頭を挟み、引っ張り出す応急処置)

頭血腫

産瘤とよく似た病気

があります。

産瘤がむくみであるのに対し、頭血腫は頭蓋骨と骨膜の間に出血が起こり、コブ状に隆起したものです。頭血腫も産瘤と同じく、産道に強く圧迫されたために発症します。触れるとゴムまりのような、なかに液体があるような感じがあり、押したあともくぼみが残らないことで産瘤との区別ができます。
小さいものであれば1か月以内に自然に吸収されますが、大きなものはいったん骨化してから徐々に吸収されていきます。完全に消失するまでに数か月から数年かかることがありますが、自然に吸収されるので治療は必要ありません。頭血腫が高ビリルビン血症の原因となる場合があります。

帽状腱膜下血腫

頭蓋骨を帽子のように包む帽状腱膜と骨膜の間に出血が起こることを帽状腱膜下血腫と言います。産瘤・頭血腫と同じく、産道に強く圧迫されたために発症します。
出生数時間から1日で出血が進み、頭の皮下が腫れ、頭蓋骨の骨と骨をつなぐ骨縫合を越えて広がります。出血が頭全体に広がり、失血死を招く恐れがあります。

産瘤の治療

産瘤は自然と治るものなので、通常は特別な治療はせず様子を見ます。多くの場合は、入院中に消失します。ただし、帽状腱膜下血腫の場合は速やかな対処が必要なので、産瘤と帽状腱膜下血腫とを見分けることが大切です。

産瘤と言われたら

上記した通り、産瘤は自然に吸収されるので、心配はいりません。産瘤が自然消失するまでは、感染を防ぐために、こぶ回りを清潔にしてあげましょう。
未熟な赤ちゃんの体はデリケートで、感染症の恐れがあるので、原則として針や注射器などを刺して吸引などは行いません。
自己診断で手を加えることも絶対にしないでください。退院時にも産瘤が残っているようなら医師に相談しましょう。

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