2016.06.12 Sun 更新

新生児はけいれんをする?その原因や予防法について

生後一ヶ月以内の新生児はけいれんを起こしやすいと言えます。これは、赤ちゃんの神経細胞が未熟なために、ちょっとしたことで刺激されて異常興奮してしまうからです。成長とともに落ち着いていきますが、赤ちゃんがいきなりけいれんを起こすとびっくりしてしまいますよね。新生児けいれんの原因や、けいれんを起こした時の対処法をまとめました。参考にしてください。

・唇を舐めたり、口をもぐもぐさせる
・瞬きを繰り返したり、目を大きく見開いて一点を見つめる
・ガクッガクッと一定のリズムで手足を震わせる
・多呼吸や無呼吸

「けいれん」というと、ガクガクと体を震わせたり、硬直したりするイメージがあるかもしれません。しかし、新生児けいれんの発作はほとんどが唇や舌の動き、目の動きや瞬き、無呼吸、嘔吐などに現れます。
以下が新生児けいれんの症状です。

新生児けいれんの症状

新生児けいれんは何らかの理由で神経細胞が過剰に興奮することで、筋肉が不随意に収縮して起こります。赤ちゃんの神経細胞は未熟なため、ちょっとしたきっかけで異常興奮に陥入りけいれんを起こしてしまいます。
新生児けいれんは病気の症状の1つとして現れることが多く、考えられる原因は、代謝異常の病気(低血糖、低ナトリウム血症、低マグネシウム血症、低カルシウム血症、電解質異常、アミノ酸代謝異常症、尿素サイクル異常症、有機酸代謝異常症)、脳の病気(頭蓋内の出血、脳損傷、脳奇形)、感染症(骨髄炎など)、遺伝によるもの、妊娠中のお母さんが服用した薬の影響です。

新生児けいれんの原因

けいれんの対処療法としては、症状をやわらげるために体温や呼吸の状態、心拍の管理を行い、抗けいれん薬を投与します。けいれんの原因となる基礎疾患が判明していれば、そちらの根本的な治療を進めていきます。

新生児けいれんの治療

新生児けいれんの原因となる病気は多岐にわたるので、血液や髄液の検査を行ったり、脳波を調べたりCTを撮ったりと検査も様々です。

新生児けいれんの検査

新生児けいれんは生後1週間以内の赤ちゃんが発症する事が多いので、産後で入院している時はすぐに医師に知らせましょう。

2.平らで安全な場所に寝かせ、顔を横向きにする(吐く可能性があるため。嘔吐物を気管に詰まらせないため)

1.けいれんが起きたら、時計を見て時間を確認する(けいれんの持続時間を計測するため。5分以上続くようであれば、救急車を呼びましょう)

産後、自宅で過ごしている時に新生児けいれんが起こった場合は以下の対処をしましょう。

新生児けいれんが起こったら

3. けいれんの状態を見る(けいれんが左右対称か、体の一部だけのけいれんかなどを確認し、診察時に医師に伝えましょう)

6.けいれんが治まったら、意識が戻ったか確認をする(けいれん後の赤ちゃんは疲れて寝てしまう場合もあるので、ただ寝ているのか、意識がないのかどうかは瞳孔を見て判断しましょう)

5.けいれんが治まるまで静かに見守る

4. 熱を計る(熱性けいれんの可能性があるため)

7.病院に連れていく

症状が落ち着いたら、小児科に連れて行きましょう。出産した病院に小児科があれば、そちらを受診してください。救急車を呼んでも構いません。赤ちゃんがけいれんを起こしているのを見ると慌ててしまうかもしれませんが、落ち着いて対処しましょう。けいれんの持続時間や症状を記録しておくことで、後の治療をスムーズに進めることができます。
赤ちゃんがけいれんを起こしいる間、体を揺さぶったり、大声を出して刺激してはいけません。けいれんが悪化し、長引く恐れがあります。

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