2016.06.24 Fri 更新

完全母乳育児のメリット・デメリット

赤ちゃんに母乳をあげるママの姿は幸せの象徴のように思いますが、意外と大変なことも多いんです。 出産を控えたママは母乳で育てたいと思う方が多いと思いますが、母乳にはメリットがたくさんありますが良いことばかりではありません。 母乳育児のデメリットもきちんと理解して自分にあった方法を選ぶようにしましょう。 そこで、母乳育児の、知っておきたいメリット・デメリットをご紹介します。

出産後すぐに分泌される初乳には赤ちゃんを守るための抗体成分がたくさん含まれています。
その中の1つとして「IgA抗体」と呼ばれるものがあり、これが少ないとアレルギー症状が出やすくなると言われています。
また、病気の原因となるウイルスや細菌に対抗するための免疫力を高める「ラクトフェリン」も多く含まれています。
これらは生まれてから半年くらいまで効果が続くので、ミルクでの育児を行う場合でも「初乳」が出るとされる最初の一週間程度は母乳を飲ませることがすすめられています。

初乳の栄養素

母乳はミルクに比べ消化が早く、ミルク育児の場合よりも1日の中で授乳の回数や時間が多くなります。
赤ちゃんを抱っこしている時間が必然的に長くなるので、その分赤ちゃんとのふれあいの時間が長くなります。
それによってお母さんと一緒にいられるという安心感を赤ちゃんが感じられるので、情緒面の発達に良いと言われています。

赤ちゃんとのふれあい

母乳育児のメリット

乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防

母乳で生地をすることは赤ちゃんだけでなくお母さんにも良いことがたくさんあるんです。
出産後すぐは、赤ちゃんがおっぱいを飲むために乳首を吸うことで「オキシトシン」とホルモンが分泌されて妊娠中に広がっていた子宮が収縮させる働きがあります。
また、骨粗しょう症予防や、乳がん・子宮がんも減ると言われています。

お母さんの健康にもいい

ミルクだけで育児をする場合には、約2缶~3缶のミルクが1ヶ月に必要です。
商品にもよりますがミルク1缶は約2500円くらいなので、母乳のみで育てた場合、ミルクを買う必要が無いので月に5000円~7500円程度の節約ができる事になります。
また、赤ちゃんが欲しがったときにお湯をわかす手間やミルクを作る手間や時間がかからないので、すぐに赤ちゃんに母乳を飲ませてあげられるというメリットもあります。

経済面とスピード感

外出時

母乳育児のデメリット

原因不明と言われていますが、母乳で育った赤ちゃんの方がミルクで育った赤ちゃんよりも発症しにくいとされているので、せっかく授かった赤ちゃんを亡くしてしまうという悲しみを避けるためにも母乳で育てることを考えてみるのも良いかもしれません。

赤ちゃんが欲しがった時にすぐに授乳できるのが母乳育児のメリットですが、人目がある外出時にはそういうわけにはいきません。
外出先の授乳スペースがある場所を事前に調べるなどの準備が必要です。

お母さんへの負担

母乳を冷凍しておいて赤ちゃんに飲ませてもらう方法もありますが、やはりミルクで育てている場合と比べるとお母さんと赤ちゃんが長時間離れることが難しくなります。

赤ちゃんを預けにくい

栄養素

出産後すぐは、数時間おきに授乳が必要になり、育児に慣れていない間や体力が戻っていない時にはお母さんの体への負担はかなり大きいものになります。
さらに、薬が飲めなかったり、お母さんの食べたものがそのままミルクを通して赤ちゃんに運ばれるので食事に気を使ったりしないといけなくなるので、母乳育児自体をストレスに感じててしまうこともあるようです。

ミルクに比べて母乳に含まれる量が少ない栄養素としてビタミンDがあります。
「くる病」や「ビタミンD欠乏性低カルシウム血症」という病気は赤ちゃんの栄養不足や日光浴不足が原因で発症します。
ビタミンDは日光にあたることで生成される特殊な栄養素で、食べ物からは摂取することが難しく、母乳だけで育児しているとどうしても不足しがちです。

母乳育児を決めた時どうすればいい?

母乳推奨の産院だと母乳育児のためのサポートをしてくれるところが多く、出産までに行うおっぱいのケアやマッサージなどをレクチャーしてくれるところが多いです。

産院選びはその中でも大切な要素です。
母乳育児を推奨しているか、カンガルーケアを行っているか、母子同室かという点を確認して選ぶのがいいようです。

このようなデメリットを考えても母乳で育てることを決めた場合は、出産してからはもちろんですが、産む前にも母乳で育てるために準備できることがあるんです。

いかがでしたか?


母乳で育てることに固執しすぎてストレスを感じたり、赤ちゃんと過ごす時間を不安んい感じたりするのはお母さんにとっても赤ちゃんにとってもいいことではありません。

また、カンガルーケアを行うことで、母乳の出がよくなるとも言われています。
うまれてすぐはお母さんの体もまだうまく母乳を作れないこともあり、頻繁に捨てもらう必要があります。
そこで母子同室の産院の方が赤ちゃんと常に一緒に入られるので、母乳を与える機会を増やすことができるんです。

母乳育児にはたくさんのメリットがあります。
母乳育児をすすめる産院も多く、不安に思ってしまうかもしれませんが、デメリットも考えて自分と赤ちゃんに合った方法で育児することが大切です。
母乳で育ててもミルクで育てても、赤ちゃんを大切に愛おしく思う気持ちに変わりはないですからね!

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