2016.07.24 Sun 更新

赤ちゃんの巨大児になる原因は?そのリスクや予防法についてのまとめ

一般提に巨大児とは4000g以上の体重で生まれてきた赤ちゃんの事を言います。 大きくて元気な子が生まれてきたと喜ぶのは良いのですが、実は大きすぎるのもリスクがあるのをご存知ですか? 今回は何故巨大児で生まれてくるのかその原因とリスクについてまとめてみましたので、ご覧下さい。

対称性巨大児

一般的に糖尿病のお母さんから生まれる子どもは巨大児になりやすいと言われています。
ですが、巨大児は対称性巨大児と非対称性巨大児に分けられ、それぞれ胎児の体重が増える理由が異なると言われていますので、一概に糖尿病だけが原因ではありません。
また、実際に巨大児のお母さんが糖尿病である割合は、全体の2割以下なんです。
ではそれぞれの理由別で見ていきましょう。

巨大児になる原因は?

生まれてきた子が小さいと色々とリスクがあるのは良く聞く話ですよね。
逆に大きすぎるのもリスクがあるのですが、これはああまり知られていないように思います。
そもそもこの巨大児とは、見た目で分かる奇形(外表奇形)などの異常はありません。
出生時の体重が4000g以上の新生児が、巨大児と定義されています。

巨大児について

この対称性巨大児は、体重が重いというだけでっただ単純に大きいというだけです。
その他に問題はありません。この原因は主に遺伝だと言われています。
体重が重いだけなので、健康状態も問題なく生まれてきます。
唯一問題点を挙げるならば、分娩時に上半身が産道を通りにくくなる、肩甲難産になりやすいという点くらいです。

巨大児で生まれた際のリスクについて

こちらの非対称性巨大児は、お母さんが糖尿病であった場合に、原因となることが多いそうです。
お母さんが妊娠中に高血圧だと、赤ちゃんも胎盤を通して必然的に高血糖になります。
その為、血糖値を下げようとインスリンというホルモンが赤ちゃんの身体の中で大量に分泌され、結果的に体重増加にもつながると考えられています。
また、対称性巨大児と違って、呼吸不全や心臓、肺、副腎、脾臓などの臓器の膨張などの症状がみられる場合もありますので、こちらは注意が必要になってきます。

非対称性巨大児

ですが、妊娠前は糖尿病じゃなかったのに、妊娠糖尿病になってしまうこともありますので、その場合は特に妊娠後期以降、カロリーコントロール、無理のない程度の運動で、体重が増えすぎないように心掛け、しっかり予防するようするといいでしょう。

糖尿病を患っている場合は、婦人科医と糖尿病の担当医と協力して、血糖コントロールを行なってください。
また食事のカロリー制限や、運動制限などの方法も行なうと効果的です。
血糖コントロールが上手くいった場合は、胎児が非対称巨大児になる可能性が、大幅に少なくなると言われていますので、頑張ってコントロールしてください。

予防方法について

上記にもあります、非対称性巨大児の場合は、呼吸障害や低血糖、多血症、新生児黄疸、心不全症状など多くの症状が現れる危険性があります。
ですので、もし自分が糖尿病ふぁったり、高血圧の心配がある方は事前にしっかりと予防しましょう。

巨大児だった場合の出産

<その1>
赤ちゃんが大きいので産道を通りにくくなり分娩が長時間になったり、難産になりやすい。

普通の分娩と違い、巨大児の場合は3つの点でリスクが高まります。

<その2>
通常出産時は多少の会陰や膣が裂傷を起こすことはありますが、その傷も大きくなりますので、大量出血の繋がります。

事前の検査で、巨大児になる可能性があると診断されても、しっかりとコントロールできれば未然に防げることもありますので、不安がある場合はすぐ相談して、安心した妊婦生活を送ってください。

<その3>
身体が大きすぎて産道に引っかかって出にくくなり、赤ちゃんの鎖骨が折れたり、脇の下に集中している神経を傷つけたりしてしまうなんてことにも繋がる可能性があります。

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