・朝起きた時に手や足の指が動きにくい、痛みがある、動かしにくい
・関節が腫れる
・痛みや腫れは左右対称にある
・倦怠感、疲労感
・微熱
初期症状
関節リウマチの症状
関節リウマチは自己免疫疾患の一種で、免疫機能が自分の体を攻撃し、関節の滑膜が炎症を起こす病気です。
現在の医学では完治することができない難病とされています。
リウマチというと高齢者のイメージがありますが、30~40代で発症することも多く、女性は男性の3~4倍も発症率が高いそうです。
女性の出産時期と重なることもあり、産後の体力低下をきっかけとして発症するのではないかとも言われています。
関節リウマチとは?
関節リウマチの経過と治療法
免疫と正常な組織との間に争いが起こると、炎症とともに関節が破壊されていきます。
関節の炎症が続くと、関節の中にある「滑膜」に血管や細胞が増えて、滑膜が厚く腫れてしまいます。
腫れあがった滑膜はやがて骨の軟骨部分や靭帯を破壊し、進行すれば骨まで破壊してしまうのです。
関節リウマチは自己免疫疾患の一種です。
免疫機能は本来、体に入ってくる最近やウイルスなどの外的を攻撃し排除するシステムで、生まれながらに持っているものです。
この免疫機能が自分の体の成分や組織を外的と誤り、攻撃して排除しようとしている状態が自己免疫疾患です。
関節リウマチの原因
関節リウマチの初期症状は筋肉痛や関節痛に似ていて、気付かずに見過ごされることも多くあります。
早期発見早期治療が大切な病気なので、気になる症状がある場合は必ず病院で検査を受けましょう。
さらに症状が進行した場合、関節の変形や破壊が重症化します。
じっとしていても痛みがあり、噛みつかれたような痛さを感じます。
患者さんの約70%はこのケースです。
関節の破壊の進行が比較的ゆっくりで、手や足の指などの小さな関節は変形や障害を受けますが、膝や股関節などの大きな関節はほとんど進行が見られません。
それほど大きな機能障害が起こらないので手術を行うことはほとんどありません。
自立した日常生活を送りながら抗リウマチ薬による治療を行います。
軽症のまま進行する場合
関節リウマチは軽症のまま経過するケースと重症化するケースがあります。
重症化する場合
関節リウマチを発症し、治療を受けている患者さんでも、医師の指示をしっかり守れば妊娠・出産に問題はありません。
妊娠を希望する場合には、胎児への影響を避けるため、原則リウマトレックス、イムラン等の抗リウマチ剤は使用できません。プレドニン、プレドニゾロン等のステロイド剤は胎盤で分解されるため、胎児への影響が無いと言われています。
そのため、一般的にはステロイド剤に切り替えて治療を行います。
妊娠・出産への影響
残りの約30%の患者さんは、急速に進行して重症化したり、長年にわたって徐々に進行して最終的に重症化したりします。
このような場合、抗リウマチ薬の効果が少なく、関節破壊を止められないことがあります。
適切なタイミングで関節の手術を行うこともあります。
薬によってはかなり早期に中止しなければならないものもあるので、妊娠計画がある場合は早めに主治医に相談しておきましょう。
妊娠中には免疫の働きが抑制されるので、一時的に関節リウマチの症状が軽くなることもあります。しかし産後に悪化する場合が多いので注意してください。
周りの人や医師とよく話し合って治療方針や出産後の赤ちゃんのお世話方法などを考えましょう。