子供が水虫に感染する場合は、その多くが家庭内での感染です。
家族に水虫を持っている場合、バスマットや畳、スリッパなどを共用することで、子供にも水虫が感染してしまいます。
また、不特定多数の人が使用するプールや銭湯などの更衣室の床や足ふきマット、トイレのサンダルなどから白癬菌が付着して感染することもあります。
どこから感染するの?
水虫が発症するのに年齢や性別は関係なく、子供にも発症することがあります。
そもそもみずむしは「白癬菌(はくせんきん)」というカビの一種が皮膚に付着した状態で、高温多湿の状態で放置していると繁殖し発症します。
水虫は手や頭など足以外の部分に発症することもありますが、約90%以上が足だと言われています。
足に繁殖しやすいのは、靴を履くことで高温多湿な環境になりやすいからです。
子供も水虫にかかるの?
土踏まずや足の側面が水虫になると、まず小さな水疱ができてその後皮がむけます。
足の裏やかかとで水虫がになると、全体の角質が厚く硬くなり、ひどい時にはひび割れてしまいます。
足に発症する水虫で、指の間や土踏まず、かかとなどに白癬菌が寄生することで起こります。
指の間にできる水虫は、赤くジュクジュクな状態や白くふやけた状態になりやすいです。
足白癬
子供の水虫ってどんな症状が出る?
しかし、白癬菌が皮膚に付着したからと言っても必ず水虫が発症するわけではありません。
白癬菌が付着しても、石けんでしっかり洗うなど清潔な状態に保って、白癬菌を繁殖させなければ水虫は発症しないのです。
頭部に白癬菌が寄生することで発症します。
かゆみはほとんどありませんが、円形や楕円形の脱毛が見られます。
円形脱毛症と間違われることも多いようです。
頭部白癬
白癬菌が爪の中へと侵入することで発症します。
爪が白っぽくなるのが特徴ですが、痛みやかゆみなどの症状が出ることはほとんどありません。
爪白癬
手白癬
診断方法は?治療法は?
手の皮膚に白癬菌が寄生することで起こります。
基本的に手の表面がカサカサになったりブツブツの小さな水疱ができたりすることがあります。
顕微検査で水虫だと診断されると、塗り薬か飲み薬で治療を受けますが、症状によっては併用することもあります。
子供の水虫の場合には、塗り薬だけで治療していくことが多いようです。
子供の足や手などの皮膚に何かしらの異変が見られた時には、皮膚科を受診するようにしましょう。
診察は皮膚や角質の一部をメスやハサミで採取して、白癬菌が繁殖していないかどうかを顕微鏡で確認します。
ハサミやメスで皮膚を採取すると聞くと、とても痛そうに感じますが、ちょっとチクッとする程度の痛みなので、子供でも受けることができます。
注意してほしいのが、水虫の症状が治まってきたからと自己判断で薬の使用をやめてはいけないということです。
白癬菌が全滅するまで薬を使用しないと、皮膚に残った白癬菌が再度繁殖して再発してしまいます。
必ず医師から感知したという診断を受けるまでは薬を使用して下さい。
子供の水虫に市販薬を使っても良い?
水虫を予防するために、次のようなことに気をつけて下さい。
予防法はあるの?
症状に合わせた水虫薬を使用すればある程度の効果は期待できます。
しかし、水虫に似た症状でもそれ以外の皮膚の病気の可能性もありますので、自己判断をするのはyめましょう。
子供の皮膚に何かしらの異変がある時には、医師の診察を受けるようにするのがオススメです。
まとめ
・足の指の間まで丁寧に洗う
・お風呂あがりは、指の間の水分もしっかりふきとる
・足ふきマット、スリッパ、爪切りを可能な限り共有しない
・靴は毎日違うものを履く
・一度履いた靴はきちんと乾燥させる
清潔な状態を保って高温多湿の環境を作らなければ、白癬菌が付着しても水虫が発症することはありません。
また、もし感染してしまっても適切な治療を受けることで悪化させずに完治させることができます。
ちょっとした心がけで、子供を水虫から守ることができますので、注意してあげてくださいね。