2016.08.28 Sun 更新

進行流産って何?どうして起こるの?原因や症状まとめ

妊娠をすれば、流産という悲しい事態はだれにでも可能性があります。ママの年齢を問わず、妊婦さんの約15%に起こると言われています。進行流産はいくつかある流産の種類の一つです。今回は進行流産の原因や処置方法について詳しくご紹介します。

そして子宮口が開いてしまい、胎児や胎盤の元になるものが外に流れ出てしまうのです。
進行流産になるとお腹の張り、下腹部痛、出血、破水などがあり、流産が避けられない状態になります。
人によっては、胎児が子宮内で死亡することで、つわりを感じなくなったり、胎動が消失したります。

子宮内膜に受精卵が着床すると作られる、赤ちゃんを包む袋のことを「胎嚢(たいのう)」と呼びます。
胎嚢は妊娠5週め頃から確認できると言われています。
進行流産になると、この胎嚢が小さくなり、変形します。

進行流産の症状

妊娠22周目未満で妊娠が中断してしまうことを流産といいますが、状態によって種類があります。
「進行流産」という言葉はあまり聞かない言葉かもしれませんが、強烈な腹痛・大量の出血など衝撃の大きい特徴的な症状が現れる状態です。
文字通り流産が進行している状態なので進行流産になるとわずか数分で赤ちゃんが外に流れて死に至ります。
ほとんどの場合、流産を回避することは不可能だと言われており、腹痛、出血後に不全流産、または完全流産に移行してしまいます。

進行流産とは?

進行流産の処置

妊娠初期の流産はそのほとんどが胎児側の先天的な染色体異常が原因であると言われています。
染色体異常があると、受精卵が分裂できないなどの理由で、胎児になる前に死んでしまうのです。
ママ側に原因がある場合は、子宮筋腫、子宮奇形、子宮頸管無力症など子宮・卵巣器官の異常などが考えられます。

進行流産の原因

女性ホルモンの分泌が変化して基礎体温が低下したり体調の変化を感じる人もいるそうです。
痛みの程度には個人差があり、激痛を感じる人もいれば、なんの違和感もなく体内からずるっと降りてきたような感覚がある人もいます。

進行流産になっても自分を責めないで

流産を予防することは難しく、誰にでも起こりうるものです。
しかしそれでも意識して生活習慣を整え、流産しない体づくりをめざすことには意味があります。
バランスの良い食事はもちろん、流産予防に良いとされているビタミンEの摂取がおすすめです。
ビタミンEはキウイやほうれん草・モロヘイヤなどに多く含まれています。
体の様々な不調を引き起こすストレスを解消することも大切です。

進行流産の予防法

子宮内容物を取り出す必要があるので、手術器具を子宮内に挿入してかきだします。
進行流産の場合すでに子宮頸部が開いた状態なので、わずかに頸管を開くか、そのままの状態で手術を行います。
ただ、流産後に赤ちゃんや子宮内容物が全て体外に排出された場合、手術の必要はないといわれています。
また手術費用や流産後の処置はれっきとした治療行為なので健康保険が適用されます。

流産で大切な赤ちゃんを失ってしまった悲しみは計り知れません。
特に進行流産の場合、あっという間にお腹から赤ちゃんがいなくなってしまい、突然起きたショックな出来事にパニックになり「自分が無理をしてしまったから」「もっとこうしていたら」と責任を感じてしまいがちです。

しかし、流産の原因のほとんどは偶然の異常なのです。ママが悪いわけではないので、自分を責めないでください。
一度流産をしてもまた妊娠をして出産を迎える人は多くます。流れてしまった赤ちゃんのためにもママは前向きに歩んでいきましょう。

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