2016.08.30 Tue 更新

妊娠中の風疹。症状と予防策は?赤ちゃんに影響はあるの?

風疹は、風疹ウイルスに感染することで発症する感染症です。 「風疹」は、小さな子どもがかかるイメージが強いですが、実は大人がかかるケースも多くあります。 今回は「妊娠中の風疹」についてご紹介します!

赤ちゃんへの影響

首や顔に赤く小さな発疹が出て、次第に全身に広がっていきます。
発熱やリンパ節の腫れ、関節痛などの症状が現れますが、それほど症状は重くありませんし、中には発疹等の症状が出ない場合もあります。
3日程度で症状が落ち着くため「3日はしか」とも呼ばれています。
はしかに似ていますが、はしかより症状が軽いのが特徴的です。

症状

風疹は、風疹ウイルスに感染することで発症する感染症で、3歳~9歳の子どもがかかることの多いです。
春から夏にかけて流行しやすく、咳や唾液の飛沫感染によって感染を広げていきます。
風疹の原因はウイルス感染です。風邪のように、くしゃみや咳の飛沫感染によって広がり、ウイルスの潜伏期間は2~3週間です。
風疹は一度感染すれば二度とかからないと言われていましたが、再感染をする可能性があるようです。

風疹とは

風疹対策には、風疹ワクチンを予防接種で受けることが最も効果的です。
体の中に抗体を作り、予防することができるからです。
妊娠中に予防接種を受けることが出来ないので、予め予防接種を受けてくださいね。

予防法

妊娠初期のお母さんが風疹に感染してしまうと、胎盤を通してお腹の赤ちゃんも感染してしまいます。
そうなると、「先天性風疹症候群」にかかる可能性が高くなります。
先天性風疹症候群の症状は主に、白内障や緑内障等の眼異常、難聴等の聴力障害、先天性心疾患、脳性麻痺、精神や身体の発達の遅れ等です。
妊娠1ヶ月までに感染すると約6割が、2ヶ月までで3~4割が、3ヶ月までで1~2割の確率で何らかの障害が発生するそうです。
風疹にかかった時期が早いほど、症状が重くなる可能性が高くなります。

先天性風疹症候群とは

妊婦さんが風疹にかかった場合、症状が重くなるわけではありませんが、妊娠20週頃までに感染すると、「先天性風疹症候群」と呼ばれる障害を持つ可能性があります。
感染時期が妊娠早期であればあるほど「先天性風疹症候群」にかかる危険性が高くなります。
妊娠初期は、「器官形成期」とも呼ばれており、赤ちゃんが内臓など様々な器官を作っている時期です。
風疹にかかっても妊婦さんに症状が出ない場合は、赤ちゃんへの影響も極めて小さいとされています。
妊娠20週以降に感染した場合は赤ちゃんへの影響はほとんどありません。

パパや同居の家族が職場などで感染してしまうことがあります。
家族には全員に風疹抗体検査を受けてもらい、必要に応じて予防接種を受けてもらうようにしましょう。

家族にも風疹の予防接種を受けてもらう

風疹は飛沫感染によって広がります。
妊娠中は感染する可能性が高い人ごみは避けてください。
手洗いとうがいを必ず行うようにしてくださいね。

なるべく人ごみを避け、帰宅時は手洗いとうがいをする

治療法

いかがでしたか?
妊娠中のお母さんは、ワクチンを接種することができません。
風疹は飛沫感染です。外部からウイルスを持ち込まないよう、マスクをする等して予防してくださいね。

病気の症状が軽くなるような対処がメインの治療を行います。
風疹は熱や発疹といった症状は何日かで改善していきます。安静にすることが早く治ることへ繋がりますよ。
発疹のかゆみを抑える薬や関節痛に発熱を抑える薬を処方されます。

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