過保護な親ってどんな親?
過保護と過干渉には違いがありますが、過保護が行き過ぎた結果過干渉になってしまう事もありますので、注意しましょう。
それに比べて過干渉とは、子どもが望んでいないことを親がやり過ぎてしまっている状態です。
子どもの自主性よりも親の意見を優先し、親の思い通りにコントロールしようとしていることを指します。
小さいころのお友達関係や行動だけでなく、大人になってからの就職や結婚にまで必要以上に親が介入して、親の希望を押し付けるのが過干渉です。
過保護とは、子どもがこうしたい、コレが欲しいなどと望んだ事を、親がやってあげ過ぎてしまっている状態です。
子どもの自主性を尊重しているとも言えますが、その分甘やかしすぎて子どもが背負うべき責任を親が肩代わりしていることを指します。
「過保護」と「過干渉」の違い
なんでも買い与える
子どもの出来ること、しなければいけないことを先回りしてやってしまうのは、過保護な行動だといえますので、控えた方がいいでしょう。
また、おもちゃの片付けなど子どもがやらなければいけないことを親がやってしまうと、子どもはそれが当たり前だと思ってしまい、自分で片付けをしなくなってしまいます。
子どもの着替えや朝の準備など、うまくできていないとついつい手伝ってしまっていませんか?
しかし、子どもが頑張れば自分できる事を親がやってしまうのは、子どもの自立を妨げてしまうことになります。
先回りしてやる
先回りして口を出す
なので、おもちゃを買うときにも「●●が出来たら買ってあげるね」、「このおもちゃは誕生日に買おうね」など、ルールを決めて何でもかってあげるのは控えたほうがいいでしょう。
幼稚園や保育園、学校に通うようになると、自分以外のお友達もたくさんいます。
いつでも欲しいものを与えられてきた子どもはその中で、他の子が持っているおもちゃなどを欲しがった時に我慢が出来ずにケンカなどトラブルの原因になってしまうこともあります。
子どもが欲しいといったものを何でも買い与えていませんか?
買い物に行く度に欲しがるお菓子やおもちゃをその都度買ってあげるのを繰り返すのは、子どもを甘やかしている事になります。
子どもがすることに先回りして口を出してしまうと、自立心が育ちにくいと言われています。
「そろそろ●●したら?」「●●した方がいいんじゃない?」など親が言うことは、子どもの行動を誘導していることになり、自分で考えて行動することが苦手になってしまいます。
食事が終わったら食器を下げる、家族の分のお皿を並べる、テーブルを拭くなどの簡単なお手伝いもさせないのは、過保護だといえます。
手伝いをさせない
つい口を出しそうになってしまっても我慢して、まずは子どもが自分で何をしたいのか、どうしたいのかをよく見てあげましょう。
過保護が子供に与える影響
子どもたちは幼稚園や学校では自分の使ったものを片付けたり、掃除をしたりということを自分でやっていることが多いです。
学校任せにするのではなく、基本的なことはまず家庭で教えてあげるのがいいでしょう。
自己肯定感が低い
親が色々な事をやってくれるので、自分で挑戦して失敗をした経験が少なく、少しの失敗でも強い挫折感を感じたり、失敗を恐れて消極的になりやすいようです。
失敗をしたくないから、何かに挑戦することを嫌がったり、嫌なことからすぐに逃げてしまい、引きこもりなどの原因になることもあります。
消極的
過保護な親に育てられた子どもには自己肯定感が低くなりやすいです。
なんでも親にやってもらって来たので、自分で何でも出来るという自信が持てず、親から信頼されていないと感じてしまうこともあるようです。
親が先回りしてやることを決めてくれたり、何でもやってもらったりしていた子どもは、自分で物事を決めることが苦手になります。
親の判断や意見にしたがってきたので、自分が何をしたいのかがわからなくなってしまうためです。
自分では何も決められないので、自信も持ちにくくなってしまいます。
自分で決断できない
我慢ができない
親が何でもやってくれた、欲しいものは何でも与えてもらえたという子どもは、自分の思い通りになるのが当たり前だと感じるので我慢をすることが学べません。
なので、学校など集団の中で自分の思い通りにならないことがあると、我慢ができないことがあります。
自分の思うとおりになって当たり前という自己中心的な考え方になりやすく、他の人や物に対する感謝の気持ちや思いやりの気持ちが薄く、集団の中で孤立してしまうというような事もあるようです。
責任が持てない
何でも親がやってくれているから、失敗も親や周りのせいだと思ってしまいます。
例えば、忘れ物をしてしまった時でも、「親が準備していなかった」「自分のせいではない」と思います。
自分では何も出来ないので責任が持てず、自信もなくなってしまい、何でも人のせいにしてしまうようになります。
いかがでしたか?
子どもを心配するあまりについつい口を出してしまったり、手伝ってしまったりする気持ちはよくわかります。
しかし、子どものためを思っての行動がかえって子どもの成長や自立を邪魔してしまうこともあるのです。
まずは子どもの様子をよく見て、何をしたいのか、そのためにどうするのかを尊重しましょう。
危険な事やいけないことはきちんと注意してあげなければいけませんが、子どもを信じてあたたかく見守ってあげましょう。