2016.09.12 Mon 更新

赤ちゃんは中耳炎になりやすい?症状や原因まとめ

中耳炎は赤ちゃんがかかりやすい病気の一つです。赤ちゃんは「耳が痛い」と言葉で訴えることができないので、早期発見のためには周りの大人が事前に正しい知識を持っていることがとても大切です。今回は中耳炎の症状や原因、治療法について詳しくご紹介します。

滲出性中耳炎

鼻や喉についた細菌やウイルスが耳へ侵入し、中耳で炎症を起こす病気です。
中耳に膿がたまり、熱が出たり痛みがあります。

急性中耳炎

中耳は鼓膜の内側にあります。中耳炎はその中耳に細菌が入り、炎症を起こす病気です。
中耳炎には大きく分けて3種類あります。

赤ちゃんがかかりやすい中耳炎とは

赤ちゃんの中耳炎の症状

中耳炎が発症し3ヶ月しても治らないものを慢性中耳炎といいます。
慢性中耳炎は耳の炎症が長期間治癒せず鼓膜に穴が開いている場合を指すこともあります。

慢性中耳炎

滲出性(しんしゅつせい)中耳炎は、中耳に滲出液が溜まった状態です。
子どもによくみられる中耳炎で、急性中耳炎から滲出性中耳炎になることも多いです。
副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などにより耳管(耳と鼻をつなぐ管)の通りが悪くなることでも発症します。

急性中耳炎は耳の中で細菌やウイルスが炎症を起こします。
発熱や耳の痛み、耳だれを伴うのが特徴です。

・発熱(39〜40度の高熱になることもあり)
・鼻水
・耳から黄色いべたべたした耳だれがでる
・耳をしきりに触る
・耳に触れられることを嫌がる
・機嫌が悪い
・夜泣きをするまたは寝付きが悪い
・頭や首を振る
・ミルクをあまり飲まない

急性中耳炎の主な症状

慢性中耳炎は中耳炎が慢性的に続く状態のことを指すので、ここからは急性中耳炎と滲出性中耳炎の特徴についてご紹介します。

滲出性中耳炎の主な症状

赤ちゃんの中耳炎の原因

滲出性中耳炎は弱い炎症を伴う場合もありますが、発熱や耳の痛みなどはありません。
主な症状は難聴や閉塞感なので、赤ちゃんが滲出性中耳炎になっても周りが気が付けないことも多く、悪化してしまうこともあります。

・小さい物音に反応しない
・声をかけても反応しない、声のした方向を向かない
・耳をしきりに触る
・耳に触れられることを嫌がる
・機嫌が悪い
・夜泣きをするまたは寝付きが悪い
・頭や首を振る
・ミルクをあまり飲まない

急性中耳炎の原因として最も多いのが風邪のウイルスと細菌感染症です。
ウイルスによって風邪になると鼻の中で細菌を外へ排出する細胞が破壊されます。
そのため肺炎球菌やインフルエンザ菌などの細菌を排出することができず感染してしまうのです。
その細菌が鼻の中で繁殖し、鼻と耳をつなぐ耳管を通り中耳に入り込み、炎症を引き起こします。
急性中耳炎は風邪が流行する冬に多くみられます。

急性中耳炎の原因

また、肺炎球菌には90種類以上のタイプがあり、予防接種のワクチンはすべてのタイプに対応しているわけではありません。
予防接種を受けていても中耳炎にかかる可能性があるので気をつけてくださいね。

滲出性中耳炎の原因

赤ちゃんの中耳炎の治療法

1) 鼻の病気 — 副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎など
2) のどの病気 — アデノイドの肥大
3) 急性中耳炎 — 急性中耳炎から滲出性中耳炎に移行することがあります。

中耳にたまった浸出液は通常、耳管を通りのどや鼻から排出されます。
しかし耳管の通りが悪くなると、中耳の浸出液が排出されず溜まったままになってしまいます。
耳管の通りが悪くなる原因は以下のようなものがあります。

一般的には経過観察になります。
抗生剤は細菌には効きますが、ウイルスには効果がありません。
急性中耳炎の半数以上がウイルスと細菌の両方に感染していることが多く、また細菌は抗生剤が効かない耐性菌も増えてきているため、抗生剤を使用するかはお医者さんの治療方針によって異なります。
対処療法として鎮痛剤を処方されたり、重症化した場合は鼓膜切開をすることもあります。

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