2016.09.21 Wed 更新

赤ちゃんの血便・周期的に泣くのは腸重積のサイン。症状や治療法

腸重積は赤ちゃんがかかりやすい病気のひとつです。放っておくと腸が壊死して重篤な症状を引き起こします。今回は腸重積の症状や、治療法についてご紹介します。

腸重積の原因

このままの状態で放置された場合、腸が壊死してしまうこともあります。
患者の80%〜90%は生後3ヶ月から2歳までの幼児にみられ、太った乳児に多いとの指摘もあります。
男児に多く女児の2倍程度の頻度で発生するようです。

腸重積(ちょうじゅうせき)とは、腸の一部が腸の中に重なって入り込んでしまう状態のことです。
腸重積によって引き起こされる腸閉塞症を腸重積症と言います。
腸重積を起こすと、食べた物が腸内に詰まり腸が締め付けられた状態に陥り、血流が悪くなります。

腸重積とは

どうして幼児に腸重積の発症が多いのかは、今のところはっきりとした原因はわかっていません。
多くの場合は突発性腸重積症といって原因が特定できないものです。
開腹手術後に腸管の活動が活発になることにより腸重積症を起こす術後腸重積症と言われるものもあります。

お腹の右上に細長くて固いしこりが見られる場合があります。
そっと触っても痛がったり泣き出す場合は、腸重積の疑いが強いといえます。

おなかにしこりができる

赤ちゃんの腸重積の症状

飲んだミルクを吐き出す

嘔吐も腸重積の主な症状のひとつです。
健康な赤ちゃんでも吐き戻すことはありますが、不機嫌、激しく泣く、顔面蒼白などを伴った、いつもと様子の違う嘔吐があれば腸重積を疑って早期に医療機関を受診しましょう。

粘血便がある

いちごゼリーのような血便が出ることも腸重積の典型的な症状なので、気をつけて観察しましょう。
しかし、腸重積が発症してから12時間以内に血便が出ることはまれで、初期症状としては10%程度しかみられません。
浣腸での排泄では70%〜90%程度に血便が診られるようです。
いちごゼリー状の粘血便ではなく、便に少量の血液が混じる場合や鮮血が大量に出る場合もあります。

周期的に泣く・不機嫌になる

約15分くらいの間隔で急に不機嫌になったり落ち着いたりを周期的に繰り返すのは腸重積の特徴です。
腸重積は激しい腹痛を伴うことが多く、幼児の場合はお腹を押さえながら痛みを訴えます。
また、次第に赤ちゃんの顔色が悪くなって蒼白になったり、ぐったりしている場合も腸重積の疑いがあります。

腸重積の治療法

腸重積の疑いがある場合、病院ではまずどこで腸が折り重なっているかを確認するために、レントゲンや超音波検査が行われます。
発症からさほど時間が経っていない場合は、空気や食塩水を肛門から勢いよく注入する「高圧浣腸」で、もぐりこんだ腸を元に戻せます。
手術のように皮膚の切開を伴わないので、非観血的整復法とも呼ばれます。
発症から24時間以内であれば、問題なく治る場合がほとんどです。

しかし、発症から24時間以上経過していたり、腸が三重に折り重なっていたりする場合は、開腹手術による治療が必要です。
もぐりこんだ腸を引き出し、壊死した部分があれば切除します。
開腹手術は10日〜2週間ほどの入院が必要になります。
手術は幼い子どもにとっては負担が大きいので、早期発見が大切になります。

まとめ

腸重積は進行が早く、わずか2〜3日で血便が出るまで重症化してしまうので注意が必要です。自然に治ることはまずありません。
早期発見・早期治療が重要になるので、赤ちゃんの異変に気がつけるよう日頃からしっかり観察しておきましょう。
また、腸重積の治療後に約10%が再発するといわれていて、予後も注意深く見守る必要があります。

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