2016.09.28 Wed 更新

血液型不適合って何?赤ちゃんへはどんな影響があるの?

血液型には大きく分けてABO型とRh型の2つがあり、血液型不適合にもABO式とRh式の2種類があります。 この中でも特に注意が必要なのがRh式です。 このRh式血液型不適合は妊娠回数が多くなる度に「胎児新生児溶血性疾患」を引き起こすリスクが高くなるのです。 そこで、今回は血液型不適合の原因、症状、治療法などについてまとめてご紹介いたします。

母体に胎児の血液が混ざると、胎児の赤血球に対して抗体が作られてしまい、その抗体が臍帯を通じて胎児に送られることで、胎児の赤血球を攻撃し破壊してしまうのです。
これを「胎児新生児溶血性疾患」と言います。

血液型不適合とは、ママとおなかの中の赤ちゃんの血液型が違う場合に、何らかの原因によって母体に胎児の血液が混ざってしまうことが原因で起こります。

血液型不適合って何?

この血液型不適合には「ABO式血液型不適合」と「Rh式血液型不適合」があり、このABO式、Rh式というのは血液中に含まれる高原や抗体を意味しています。

ABO式

・A型:B抗原に対する抗体を持っている
・B型:A抗原に対する抗体を持っている
・AB型:A抗原とB抗原に対する抗体を持っていない
・O型:A抗原とB抗原に対する抗体を両方持っている

例えば、ママがO型、赤ちゃんがAまたはB型の場合にはABO式血液型不適合となる可能性がありますが、発症率は0.7〜2%と低く、重症化しないケースがほとんどです。

Rh式

・Rh(+):Rh抗原を持っている
・Rh(-):Rh抗原を持っていない

ママがRh(-)で赤ちゃんがRh(+)の場合「Rh式血液型不適合」になる危険性があります。
この「Rh式血液型不適合」は流産や中絶をした場合を含めた妊娠した回数が増えるほど、「胎児新生児溶血性疾患」のリスクが高まるといわれており、妊娠2回目では約3%、3回目では約6%、4回目では約17%、5回目では約27%程だといわれています。

血液型不適合の原因は?

主な原因は、出産、切迫早産、流産、中絶等によって、母体の絨毛が損傷したり剥がれた胎盤によって傷ついたりすることだといわれています。

その傷口から胎児の血液が母体に入り込んでしまい、血液型不適合が起こるのです。
Rh式では妊娠回数が多いほどリスクが高くなるのも、これらの理由が大きいといえます。

赤ちゃんへの影響は?

血液型不適合が起こっても、ママへの自覚症状はありません。
しかし、赤ちゃんにとっては危険な状態になることもありますので、細かく紹介していきます。

胎児新生児溶血性疾患

胎児や新生児の赤血球を破壊することで起こる症状をあわせた総称です。
黄疸・核黄疸・貧血・胎児水腫・流産などを引き起こす原因にもなる危険な疾患です。

以前は赤ちゃんがなくなったり後遺症が残ったりすることもありましたが、現在では適切な処置によって赤ちゃんを救うことが出来る病気です。

黄疸・核黄疸

赤血球が破壊されることでビリルビンが作られて黄疸が発症します。
血液型不適合の場合には黄疸が強く出ることがあり、重症化すると脳性麻痺や死亡の原因ともなる核黄疸となることもあります。

胎児水腫

赤ちゃんの体内に水分が溜まってしまい、水ぶくれのような状態になる病気です。
重症化すると、皮膚だけでなくおなかや胸、心臓の周囲にも水分がたまり、内臓を圧迫してしまい死産となることもあります。

血液型不適合の治療法

ママへの治療法とは?

ママがRh(-)の場合、初めての出産後72時間以内に、抗Dヒト免疫グロブリンを投与します。
これは次の妊娠時の「胎児新生児溶血性疾患」の予防のための処置です。

妊娠中の早い段階から抗D抗体の数値が高い場合には「母体血漿交換」を行い、ママの体内の抗体を減らした状態に戻すことで、できるだけ長くお腹の中で赤ちゃんを育てます。
「母体血漿交換」は妊娠12週頃から開始することが多いようです。

赤ちゃんへの治療法とは?

胎児の貧血や胎児水腫に対しては、お腹の中にいる状態で赤ちゃんに輸血を行います。
超音波装置で見ながらママのお腹に針を指し、臍帯静脈から輸血を行います。
胎児の生存率は80%以上ともいわれ、症状の改善に効果的な方法です。

出産後の黄疸により、脳性麻痺を発症する可能性がある場合は、光線療法や交換輸血を行います。
交換輸血とは、赤ちゃんの血液を抜き取りながら、同時に新しい血液を輸血し、体内の血液を全て置き換えることで重症化を防ぎます。

まとめ

血液型不適合による症状は、ママと赤ちゃんの血液型が違えば必ず起こるものではなく、母体の血液中に抗体が作られない場合には問題はありません。
また、予防や対策を万全にしていれば元気な赤ちゃんを生むことができますので、医師と相談しながら管理をしていきましょう。
まずはリスクや影響、対策についてしっかりとっしっておくことが肝心です。

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