2016.10.03 Mon 更新

妊婦健診で胎児発育不全と診断されたら?後遺症は残る?

妊娠中に赤ちゃんの推定体重が基準よりも小さい場合「胎児発育不全(FGR)」と診断されます。ママとしてはとても不安になりますよね。赤ちゃんの成長が停滞する原因は様々です。今回は胎児発育不全がどんな原因で起こるのか、治療法についてご紹介します。

妊婦健診時の超音波検査などで、週数に対して発育が遅れている場合に、胎児発育不全と診断されます。
目安としては、妊娠38週頃の予想体重が2,300g未満である場合にFGRと判定されることが多いと言われています。
胎児自身の発育不全のほかに、羊水が少なかったり、胎児の腹囲が小さかったりといった症状も検討した上で、総合的に診断されます。

胎児発育不全の検査・診断基準

胎児発育不全(FGR:Fetal growth restriction)とは、なんからの原因で胎児の成長が遅延または停滞し、在胎週数に相当した発育が見られない状態をいいます。
全妊娠の約8〜10%で発生すると言われています。

胎児発育不全(FGR)とは

胎児発育不全の原因

・染色体異常
・胎児奇形
・多胎
・感染症

胎児因子(均衡型)

胎児発育不全になる原因は、様々ありますが、大きく分けて3つの分類があります。

胎盤・臍帯因子(不均衡型)

胎児側に原因がある場合で、胎児発育不全の20〜30%を占めます。
頭部や躯幹の発育状況に不全が見られ、均衡型の半数は先天異常であると言われています。
遺伝子や染色体異常など根本的な問題であることが多いので、予後は不良になることがほとんどです。
また、母体を通して風疹などの感染症にかかることで胎児発育不全となることもあります。

・胎盤機能不全
・胎盤形態異常
・胎盤付着異常
・前置胎盤
・臍帯可燃

不均衡型は、胎児に栄養や酸素をを運ぶ役割を持つ胎盤や臍帯に何らかの異常があり、胎児にうまく供給できなくなっている状態で、妊娠中期以降で発症します。
胎盤の形や胎盤のできる位置に異常があること、へその緒が極端に曲がっていて血流が妨げられることなどが引き金になります。
なかでも胎盤機能不全は、胎児発育不全のなかでも最も多い原因です。頭部の大きさは正常でも、躯幹部の細胞が小さく、身体が痩せている胎児になると言われています。

母体因子(混合型)

・高血圧
・糖尿病
・腎疾患
・心疾患
・甲状腺疾患
・子宮の形態異常
・過度のカロリー制限や無理なダイエット

母体が何らかの疾患にかかっていたり、飲酒や喫煙、薬物接種などをしていたりすると、胎児へ送られる栄養が妨げられてしまいます。
胎盤の原因と同様に、妊娠中期以降に発症します。

胎児発育不全の治療法・出産への影響

胎児因子の場合は先天異常であることがほとんどなので、現段階では具体的な治療法が見つかっていません。
胎盤・臍帯や母体因子の場合は根本原因を取り除くことが可能です。
疾患や生活習慣を治療していくことになります。
母体と胎児の健康状態によっては、医師から管理入院が必要と判断される場合があります。
出産予定日までは経過を見ますが、母子の健康状態が悪化した場合は、予定日前に出産することもあります。

胎児発育不全の後遺症・障害との関係

胎児発育不全と診断され、胎児の成長が停滞している場合、胎児への栄養供給が妨げられています。
正常胎児と比べ、発育や精神発達の遅延が起こる可能性は高いです。

また、赤ちゃんがダウン症で胎児発育不全のケースもありますが、ダウン症は先天的な染色体異常なので、胎児発育不全がダウン症を引き起こすわけではありません。

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