2016.10.06 Thu 更新

卵巣年齢検査(AMH検査)ってどんなもの?方法・費用・結果について

卵巣年齢検査(AMH検査)というものを知ってますか? 卵巣の機能は年齢とともに徐々に衰えていくものですが、じつは卵巣年齢は実年齢と一致するとは限りません。今回は卵巣年齢検査の方法や費用について詳しくご紹介します。

卵巣年齢検査(AMH検査)の方法・費用

卵巣年齢検査では体内に残された卵子の数を知ることができます。
検査ではAMH(アンチミュラーホルモン)という発育過程にある卵胞(原始卵胞)から分泌されるホルモンの値を調べます。
原始卵胞は卵子の元となる細胞なので、AMHの値と原始卵胞の数は比例すると考えられます。
この値をわかりやすく理解するために「卵巣年齢」を検査結果として表示することがあります。

卵巣年齢検査(AMH検査)とは?

女性の卵子は、胎児の頃から数が決まっていて、新しく数が増えることはありません。
年齢を重ねるごとに排卵によって卵巣にある卵子が減少していきます。
この卵子が減っていくスピードには個人差があるため、残されている卵子の数をはかれば卵巣年齢がわかります。
これを調べて今後の不妊治療に活かすことができるんです。

卵巣年齢とは?

AMHの値が高いほど卵子の数が多い(=卵巣年齢が若い)とされますが、AMH検査でわかるのは卵子の数だけで、卵子の質についてはわかりません。
卵子の数が多くても、卵子の質がよくないと妊娠率が下がるため、卵巣年齢が若いからといって一概に妊娠しやすいとはいえません。

卵巣年齢検査(AMH検査)の結果の捉え方

検査費用は保険適用外のため、5,000〜10,000円程度、これに加え診察料も必要になります。
不妊治療の一環でしか検査を受け付けていない産婦人科もあるので、事前に確認しておきましょう。
また、不妊治療の機関が長くなるときには、半年〜1年に1度は再度検査することが多いようです。

AMHは血液検査で簡単に調べられます。
他のホルモン検査だと「排卵後7日目に採血」など月経周期と関係することがありますが、AMHは月経周期に限らず測定できます。

残念ながら、卵子の数を増やすことはできないので、AMHの数値を改善することはできません。
年齢とともに卵巣機能が低下するのは避けられないことです。
しかし、卵子の数が減るスピードを落とすことはできます。

検査の結果は改善できる?

そのため、AMH検査の結果を参考にして、今後どのような不妊治療を行っていくのかは主治医とよく相談して決めましょう。
AMH値を参考に、治療を進めるスピードや体外受精のときの最適な卵巣刺激法を決定します。
ご自身の人生設計を立てるためにも、卵巣年齢を把握しておくことは大切といえます。

また、AMH検査の結果は、あくまでもAMHの値を元にした卵子の数の予測であり、実際の卵子の数を数えているわけではありません。
AMHの値がゼロでも妊娠する可能性があります。

ある調査によると、体脂肪率の低さやビタミンD不足が卵子の数の減少につながっている、という報告があります。
妊娠を考えている方は過度なダイエットはせず、適度な体重維持を意識しましょう。
ビタミンDはサケ、サンマ、ヒラメなどの魚類に多く含まれています。

・抗酸化作用のある食品(ビタミン類を多く含む食品など)を積極的に摂る
・栄養バランスのとれた食事を摂る
・良質な睡眠をとる
・適度な運動
・禁煙
・身体が冷えないように注意する

また、生活習慣を見直すことで卵子の老化を防ぎ、妊娠する確率を維持することもできます。
以下のような項目を意識してみてくださいね。

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