黄疸を引き起こすのは黄色味を帯びた「ビリルビン」は、赤血球が壊れるときに発生する物質です。
赤ちゃんはお腹の中にいる時には、少ない酸素を効率的に利用するため、酸素を運ぶ赤血球を多く持っています。
誕生後では、自分で呼吸するようになり酸素を十分に取り入れられるようになり、不要な赤血球は壊れていきます。
この時、ヘモグロビンから変化したビリルビンという物質が血中に排出されていきます。
新生児黄疸の原因
産まれて2~4日後に発症する事が多いですが、血中のビリルビン値は生後4~6日をピークに減少していきます。
通常は発症後7~10日で症状は消失します。
ビリルビン値が異常な高値や、黄疸の早期発症、症状の消失の遅延が見られる場合は「病的黄疸」と診断されます。
その場合は、経過観察や治療が必要になります。
新生児黄疸は別名「高ビリルビン血症」とも呼ばれます。
高ビリルビン血症とは、血中のビリルビン値が1.2mg/dL以上の状態のことです。
2.02mg/dL以上になると、肌や眼球が黄色っぽくなります。
新生児黄疸とは?
母乳性黄疸
新生児期の黄疸は、基本的に生理的なもので病的なものではないとされています。
ですが、中には注意しておきたい黄疸があります。
注意しておきたい黄疸は以下の通りです。
注意しておきたい黄疸と治療法
通常、大人ではビリルビンは肝臓で分解されます。
ですが、赤ちゃんの肝臓は未熟なために処理が追いつかないで、一時的に血中のビリルビン量が増えて肌や白目の部分が黄色くなってしまうのです。
生後24時間以内に起こる血液型不適合妊娠、母体の病気、薬剤からの影響で発症すると言われており、血液型不適合妊娠での黄疸が多く見られています。
早期黄疸や貧血といった症状が多く、黄疸だと診断された新生児は一旦小児科のNICUで治療を受けることになります。
早期黄疸(新生児溶血性黄疸)
治療には青白色や緑色の蛍光灯を体に照射する光線療法が使われます。
光線療法後は、なるべく自宅でも太陽光線の当たりやすい環境に赤ちゃんを置くと症状が改善することが多いそうです。
母乳性黄疸の期間は長い場合でも完治までに2か月ほどかかると言われています。
黄疸が1か月以上続いている場合は病気の可能性もあるので、早めに医師に相談してくださいね。
新生児に良く見られる黄疸の一つです。
常新生児に見られる黄疸は、生後2日目から3日目頃で、その後1週間から10日前後で症状が落ち着くのですが、完全母乳の赤ちゃんの場合、黄疸の症状が落ち着くまでに3週間から1か月程度かかる場合があります。
治療方法は診断と同時に早急な処置しないといけません。
黄疸が完治するまでの期間は、個人差があります。平均して7~10日前後です。
核黄疸が起きると、発症してから2~3日で「おっぱいの飲みが悪くなる」「だらりとしていて、元気がなくなる」「モロー反射が弱くなる・消失する」等の症状が見られます。
次に、発症してから3~1週間で「発熱」「全身を強張らせたり、体を弓状に反らしたりする」「眼球が下を向いて、10~20秒そのままとなる(落陽現象)」等の症状が見られます。
この症状が起こると、脳性小児まひや難聴の後遺症が出たり、死亡することもあります。
未成熟な血液脳関門を通って脳にビリルビンが沈着し、脳細胞が侵されることで核黄疸は起こります。
間接ビリルビン値が5mg/dL以上である状態が続くと発症します。
神経細胞が破壊されると重い後遺症を残すため、注意しないといけません。
核黄疸
いかがでしたか?
黄疸は新生児によく見られる症状なので、基本的に心配はありません。
多くの赤ちゃんに出る症状ですが、心配な場合は病院を受診してみてくださいね。
まず、目隠しをして青い光を当てる光線療法を行います。
それでも数値が下がらない場合は、交換輸血をして体内の血液を入れ換えないといけません。
核黄疸は発症すると完治するのが難しいため、なるべく早い段階で治療し、短期間で症状を抑えないといけません。