毛細血管がどの場所で増殖するかで変わってきます。
苺状血管腫はどんな症状がでる?
苺状血管腫は、赤ちゃんの未熟な毛細血管が皮膚の表面で異常に増殖してしまうことで起こります。
ママのお腹の中にいるときに全身の血管組織を作っていた細胞がなんらかの理由で皮膚内に残り、生まれてから異常増殖を起こしているのが原因ではないかと言われていますが、はっきりと解明されているわけではないようです。
苺状血管腫とは、膨れ上がった赤いアザのことで、イチゴのように表面がボコボコとしているのが特徴です。
生まれた直後ではなく、生後数週間のうちに、はじめはちょっと赤いかな?というアザが目立ち始め、生後3〜7ヶ月頃で最も大きくなります。
アザができる場所は全身に現れますが、特に顔にできやすいそうです。
苺状血管腫とは?病気なの?
腫瘤型苺状血管腫
皮膚の下で毛細血管が増殖し、赤いアザがでてくることはありません。
皮下型苺状血管腫
皮膚の表面に近いところで毛細血管が増殖し、目立った赤いアザが見られるようになります。
局面型苺状血管腫
ほとんどの苺状血管腫は自然治癒するので、特に治療を行うことはなく、経過観察だけになります。
数年かけて自然と消えるケースがほとんどではありますが、いつ消えるかについては個人差があります。
2歳頃から小さくなり始め、5歳までで約半分、7歳までに約7割が自然に治癒すると言われています。
苺状血管腫を治すには
皮膚の近いところと皮膚の下の両方で毛細血管が増殖するタイプで、アザが目立ちやすく治りにくいです。
しかし、腫瘤型苺状血管腫の場合や、目や鼻、口の周りなどに苺状血管腫ができてしまうと、視力障害や呼吸困難などといった機能障害を起こすことになりかねないので、治療が必要になってきます。
顔にできて美容的に問題がある場合も治療の対象になることもあります。
苺状血管腫は、その見た目から大変な腫瘍の病気ではないかと周りは心配しがちですが、小さいうちは自然に治ることが多いのでそこまで心配ありません。
あざが大きく目立つようならきちんとした治療が必要になります、できるだけ早めに医師と相談して、赤ちゃんの将来のためにも適切な治療を受けさせてあげたいですよね。
おわりに
治療法としては、皮膚科や形成外科でレーザーや凍結療法で小さくしていきます。
生後6ヶ月頃までは増殖が盛んなので、症状が落ち着いてきてからの治療になります。
数回のレーザー治療をしていきますが、症状によっては跡が残る場合もあり、外科手術でアザ部分を切除することもあります。