2017.01.18 Wed 更新

排卵誘発剤って何?どんな種類があるの?費用はどのくらいかかる?

不妊治療でよく使用される排卵誘発剤は不妊治療の第2ステップとして扱われることがほとんどです。 「費用がかかる」という印象が強いため、使用に躊躇してしまう方は多いのですが、実際のところどうなのでしょう? 今回は「排卵誘発剤の種類と費用」についてご紹介します!

排卵誘発剤の種類は?

副作用は、双子や三つ子で生まれてくる多胎妊娠と、卵巣が腫れてしまう卵巣過剰刺激症候群(OHSS)等があります。
多胎妊娠の発生率は、自然妊娠の場合だと1%未満です。
それに比べ、排卵誘発剤を使用した場合の発生率は、高いもので約20%、低いもので約5%だと言われています。

副作用は?

排卵誘発剤は、排卵を促す薬です。排卵障害が見られている場合に使用されます。
35歳以上の高齢出産で、半年以上治療を行っている場合に排卵誘発剤を勧められることもあります。
排卵誘発剤は、病院の方針によって使用頻度が異なるので、一度、医師としっかり相談してみてくださいね。

排卵誘発剤とは?

セキソビット(シクロフェニル)

脳下垂体に作用してFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体刺激ホルモン)の分泌を促す作用をもつ内服薬で、排卵していない場合に処方される最もスタンダードな排卵誘発剤です。
この2つのホルモンを分泌することで卵胞が成熟し、排卵が促されます。
服用していても卵胞が成熟せず排卵が見られない場合は、クロミッドをもう一度服用する2段投与や注射タイプの排卵誘発剤をプラスして処方されることもあります。

クロミッド(クロミフェン)

排卵誘発剤には様々な種類があり、内服薬タイプと注射タイプがあります。
代表的な排卵誘発剤は以下の通りです。

hMG注射

妊娠を抑制するプロラクチンの数値が高すぎる人に処方される内服薬です。
プロラクチンの分泌を抑える効果があります。基本的に毎日続けて内服します。

テルグリド

効果や副作用が穏やかで少ない内服薬です。
卵巣の中で卵子を包んでいる卵胞の発育を助ける作用があります。
排卵はできているが妊娠しにくい人に対して最初の段階で処方される内服薬でもあります。

排卵しづらい人や自力での排卵が困難な人に対して、卵胞を育てて排卵させる排卵誘発剤です。
卵胞を育てるホルモンである「卵胞刺激ホルモン(FSH)」と排卵を促すホルモン「黄体化ホルモン(LH)」が配合されたホルモン注射です。
飲み薬による排卵誘発剤が効かない場合に、次のステップとして使われることがほとんどです。

排卵誘発剤の費用は?

受精卵が子宮内膜に着床して妊娠が成立した際に、受精卵の表面にある絨毛と呼ばれる組織から分泌されるホルモン「hCG」を注射し、排卵を促します。
hCGを注射で体内に注入することで、妊娠を維持するために必要不可欠な「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌を促進します。

hCG注射

いかがでしたか?
排卵誘発剤を使うことで、妊娠の可能性を高めることができます。
ですが、金銭的・時間的負担に加えて、肉体的・精神的にも負担が大きいので、家族と医師でしっかり話し合うようにしてくださいね。

一般的には内服薬も注射も保険が適用されるので、費用がかなり高額になるということはありません。
内服薬は安価に使用できます。注射になると少し価格は上がり、1回約400円~1,500円くらいになります。
投与量が増えると保険適用外になる場合があります。
不妊治療が長引くに連れて、お金が別途でかかるので注意するようにしてくださいね。

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