もし赤ちゃんがはちみつを食べてしまいボツリヌス症になった場合、便秘、哺乳不良、泣き声が弱くなる、筋緊張性低下、よだれが多くなる、無呼吸になる、などの症状が報告されています。
潜伏期間に関しては3日〜30日と長いため、はちみつを食べたその日は何もなくても、後日症状が出ることもあります。
乳児ボツリヌス症の症状は?
それは、はちみつに含まれている「ボツリヌス菌」という細菌が含まれているのが理由です。
このボツリヌス菌は、1歳未満の赤ちゃんの体内に入ると毒素を出し、中毒症状を引き起こすことがあります。
これは「乳児ボツリヌス症」と言われています。
1歳を過ぎると、赤ちゃんんも成長し腸内細菌が増えてくるので、ボツリヌス菌が体内に入っても中毒は起こりにくくなるようです。
はちみつって美味しいですよね。栄養価としても高く、食べ物としてだけではなく美容や健康商品にも多く使われているほど、はちみつは身近に存在するものです。
しかし、1歳未満の赤ちゃんにはちみつを食べさせてはいけません。
はちみつの商品ラベルにも記載されています。
なぜ、食べさせてはいけないのでしょうか。
1歳未満の赤ちゃんにはちみつを食べさせてはいけない理由
ママが食べても大丈夫なの?
はちみつそのものは食べなくても、砂糖の代わりに原材料として食品の中に入っている場合もあり、食べさせた後で気づくということもあるでしょう。
しかし、必ずしも症状が出るとも限らないので、その場合は慌てずにしばらくの間は注意深く様子を見るようにしましょう。
2007年の厚生労働省の調査では、ボツリヌス症にかかった赤ちゃんの最低年齢は11日、最高年齢は11ヶ月とされているようです。
ということは1歳(12ヶ月)を過ぎれば、腸内環境が整い、ボツリヌス菌にも対抗できるようになると考えて良さそうです。
何歳からなら食べても大丈夫?
食べ物の栄養は母乳を通して赤ちゃんに運ばれるので、普段から食べるものに気を遣っているママも多いと思います。
そんなママが授乳期にはちみつを食べて、ボツリヌス菌が赤ちゃんに運ばれることはあるのでしょうか?
おわりに
しかし、ボツリヌス菌が移ることはありませんが、赤ちゃんにまったく影響がないとは言えません。
はちみつは、花の蜜から採られますが、例えばそばの花から採られたはちみつをママが摂取していて、赤ちゃんがそばアレルギーだった場合、発疹やじんましんなどのアレルギー症状が出る可能性はゼロではありません。
基本的に心配するほどではありませんが、ママがはちみつを食べていて子供にアレルギー症状が出るということ稀に起こり得るので、赤ちゃんに何かしらの症状が出た場合は、病院でアレルギー検査をしましょう。
結論としては、ボツリヌス菌が母乳を通して赤ちゃんに移ることはありません。
ボツリヌス菌は大人の体内に入ると消化管で不活性化されるので、ボツリヌス菌が血液に入ることはなく、母乳に影響はないと考えられています。
赤ちゃんが直接はちみつを口にしない限り大丈夫でしょう。
いかがでしたか?生後1歳未満の赤ちゃんにはちみつを食べさせてはいけないのはボツリヌス菌が原因であること、ママがはちみつを食べるのは問題ありませんが、アレルギー症状には注意が必要ということが分かりました。
はちみつは甘くて美味しいので子供も大好きな食べ物の1つですが、1歳を過ぎるまでは控えるようにしましょう。