また、窒息事故の原因になる食品の多くは溶けにくい特徴があるということも覚えておきましょう。
食べさせるときは、小さく切り分ける、あまり硬くない物を食べさせるということを配慮しましょう。
食品の中でも、食べ物の大きさが大きく、噛み切りにくい、口の中で滑りやすい物は、窒息するリスクがあることを十分に理解しなくてはいけません。
例えば、マシュマロやゼリー類、団子などの餅類、ピーナッツなどのナッツ類、プチトマトやキャンディチーズなどには特に注意しましょう。
赤ちゃんは咀嚼する力がまだまだ発達途中で、噛み砕く前に飲み込んでしまいますし、さらに気管もまだ細いので詰まりやすいのです。
さらにその中でも、0歳〜1歳児の赤ちゃんだけで64%にものぼります。
赤ちゃんはまだ食べて良いものと悪いものの区別がつかないので、常に身近にいるママやパパが気をつけて見ていなくてはいけません。
子どもが食品による窒息死してしまう事故は、いつの時代でも後を絶ちません。
消費者庁が発表した食品による窒息死事故の年齢別発生件数を見ると、14歳以下の子どものうち、6歳以下の子どもが食品による窒息で死亡した事故が84%になることが分かりました。
窒息事故が起こりやすい年齢と原因
また、一口サイズのこんにゃくゼリーやぶどう、プチトマト、飴玉など、つるんとした食感の食品、パンやちくわなど粘着性のある食品でも、窒息事故が起きています。
食べさせる前に、危険がない大きさかどうかを確認しましょう。
赤ちゃん用のお菓子も、きちんと噛んでいれば良いですが、そのまま飲み込みそうな時は事前に細かく砕いておくようにしましょう。
2〜3歳頃だとピーナッツなどのナッツ類が喉に詰まる事故が多いようです。
ピーナッツは水分を含むと少しづつ膨らみ、気道を防ぐ可能性があります。
まずは、3歳以下の子どもに食べさせないようにすることを覚えておきましょう。
いくら気をつけていたとしても、100%防ぎきれるとは言えませんよね。
いざ誤飲して窒息しかけてしまった場合、どうしたらいいのでしょうか。
0歳〜1歳児の場合、吐いた母乳やミルクを詰まらせることが多いので、授乳後はきちんとげっぷをさせ、出なかった場合は仰向けではなく横向きに寝かせるようにしましょう。
窒息事故を起こさないためにできること
まずは子どもの喉に食品が詰まったときには、まず咳をさせます。
咳でも詰まった食べ物を取り除けないときには、左腕に子どもをうつ伏せで抱えて頭を下向きにさせ、詰まらせた食べ物を吐き出すまで背中を強く叩きましょう。
子どもが大きい場合には、両腕を背後から子どもの身体にまわし、こぶしをおへその上あたりにあてて、上の方にすばやく押し付けてください。
危険と判断したら、すぐに救急車を呼びましょう。
窒息状態になってしまったら
4歳から小学生頃になると、食べ物をたくさん口の中に詰め込みすぎて窒息しかけるという事故が多いようです。
落ち着いて食べる、口に入れた物を飲み込んでから次の物を口に入れる、飲み物で流し込む癖をつけさせないなど、毎日の食卓で教えていくようにしましょう。