2016.03.18 Fri 更新

早めのうちから出産に備えて!妊娠初期から始める安産のための骨盤ケアの方法

骨盤は妊娠初期のうちからお腹の中の赤ちゃんを守るために大切な働きをしています。さらに、出産の際には骨盤が緩み大きく開くことで赤ちゃんが外に出てくるのを助けます。しかし、その緩み方や開き方は人それぞれです。出産の時に不必要な心配をなくし、安産で赤ちゃんを迎えるためには妊娠初期からの骨盤ケアが大切なんです。

逆子の多くは骨盤のゆるみによって、赤ちゃんが下がり過ぎてお尻がお母さんの骨盤にすっぽりはまって抜け出せないことが原因です。またお母さんのお腹まわりの筋肉がカチカチだと、赤ちゃんが窮屈でうまくまわれなかったり、逆子のまま動けなくなったりすることもあります。

逆子

子宮などの内蔵が下がり圧迫による刺激で子宮頸管(赤ちゃんの出口部分)が短くなり切迫早産の原因になる場合があります。

切迫早産

骨盤の緩みや歪みによって起きるトラブル

骨盤は妊娠期には赤ちゃんと共に大きくなる子宮を守るという重要な役割があります。しかし、女性は妊娠のごく初期から「リラキシン」というホルモンの分泌で骨盤がゆるみはじめます。お腹の出ていない、痛みが無い頃からゆるみが始まっているのです。
そのためオススメされているのが妊娠初期から骨盤ケアをすること!骨盤ケアの効果や方法についてまとめました。

妊娠高血圧症候群

骨盤が緩んでいると赤ちゃんが上手く骨盤を通れなくなります。お産に時間がかかったり帝王切開や吸引分娩になることがあります。
また、お産時の大量出血の原因になる場合もあります。

お産が大変になる

下がった子宮などの内蔵をあげる

骨盤をケアする方法は色々あります。整体や治療院のような所で骨盤の歪みを治してもらうという方法もありますが、今回は自宅でできる骨盤ケアをご紹介します。

骨盤ケアの方法

その他にも、腰痛を始めとした体の痛み、浮腫みや便秘、身体の冷えなどをひき起こします。
また、産後になると、骨盤の開きが原因で尿漏れや腰痛、歩行障害などの症状が出る方もいらっしゃいます。産後はどうしても骨盤が開き切ってしまい、お尻が大きくなる原因にもなります。

子宮をふくむ内臓がさがって、子宮の血液の流れも圧迫してうっ血し、古い血液がたまりやすくなります。また、腎臓が弱り、タンパク尿が出て血圧があがります。胎盤にいく血液が減ると胎盤が弱り、赤ちゃんが栄養不足になると妊娠高血圧症候群と診断される状態になってしまいます。

あお向けに寝てお尻を高くした姿勢をとることで、下がっている子宮や内臓が胸のほうへあがってきて、正常な位置に戻ります。
ご自身の力でお尻があげれない場合は、お尻の下に枕や座布団を敷くと、お尻があがりやすくなります。
この姿勢でゆったりとひざを左右に揺らしたり、安静にしたりを5分ほどくり返すと子宮などの内臓がしっかり胸のほうへ上がってきます。

1 四つん這いになって、頭をだらりと下げ、力を抜きます。
2 ゆっくり息を吐きながらお尻から背中にむけて丸めていきます。
3 息を吸いながらお尻から背中にむけて反らします。最後に顎をあげます。
(2、3を5~10回繰り返します。)
4 頭をだらりと下げ力を抜きます。

猫のように背中を丸めたり、そったりして骨盤周りの筋肉や靭帯を伸ばします。両手と両膝を床につけ、四つん這いになります。手も膝も肩幅に開きます。手は外側を向かないようにします。

猫のポーズ

まとめ

骨盤体操は、毎日続けることが理想ですが、お腹が張る、気分が悪いなどの症状がある時はお休みしましょう。また、体操の途中でお腹がはるなどの症状が現れた時はすぐにやめて休みましょう。

骨盤や靭帯が緩んでいる妊娠期に骨盤のお手入れをすることで、骨盤を妊娠前より、きれいに整えることができます。
骨盤ケアで自分の身体と向き合い、辛い腰痛などの症状を予防・改善し、素敵な妊娠生活を送ってください。

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