2016.03.23 Wed 更新

妊娠中は避けたほうが良いって知っているけど…カフェインって本当にダメなの?その危険性まとめ

妊娠中にカフェインを摂取してゃいけないと言われていますが、それはなぜでしょうか?そして、どのくらいの量なら摂っても大丈夫なのでしょうか?そもそも何にどのくらいのカフェインが含まれているのでしょうか?妊娠中のカフェインが与える影響やその危険性についてまとめましたので、参考にしてみてください。

また、妊娠中はカルシウムの摂取は必要不可欠ですが、カフェインは、尿に排出されるカルシウムの量を増やしてしまいます。せっかくカルシウムを摂取しても、カフェインによりカルシウムが流れ出てしまうと言う事です。カフェインは鉄分の吸収の妨げにもなります。

妊娠中はカフェインの分解に時間がかかってしまい、胎盤を通じてカフェインがお腹の赤ちゃんに移行しやすくなってしまいます。赤ちゃんの肝臓はまだまだ未熟な為、大人とは違いカフェインを排出しきれずに体内に長期間残ってしまいます。
その結果、流産や早産、低出生体重児、発達障害の原因になるとする研究結果もあります。カフェインが赤ちゃんの成長に及ぼす影響についてまだはっきりしていませんが、万が一を考えて、摂取量には注意が必要です。

カフェインには中枢神経を興奮させる作用があり、大量に摂取すると不眠、精神興奮、筋緊張、頻脈、呼吸促進などが引き起こされます。

なぜ妊娠中にカフェインを過剰摂取してはいけないの?

妊娠して、ほとんどの方が困る事・・・。それは、大好きなコーヒーや紅茶・お茶が制限される事ではないでしょうか。

日本には明確な基準はありませんが、1日に150~200mg(1杯~2杯)くらいまでならコーヒーを飲んでも大丈夫という目安で考えられることが一般的です。
少量のカフェインは覚醒作用や集中力増加などのよい効果をもたらす可能性があるという研究結果もあり、血管収縮作用もあるので、精神を落ち着かせてくれるリラックス効果も期待できます。コーヒーや紅茶を過度に制限することで、ストレスになってしまうのも体によくありませんよね。

はっきりした影響がわかっていないのが現状ですが、「1日1杯程度のコーヒーならあまり気にしなくて大丈夫」ともいわれています。
赤ちゃんに悪影響を与えるのは、あくまでも過剰に摂取したときのことで、イギリスでは1日200mgまで、アメリカ・カナダでは1日300mgまではカフェインを摂取しても問題ないとされています。

どのくらいなら摂取していい?

デカフェ・ディカフェ・カフェインフリーとも呼ばれ、味はほとんど変わらず、用意しているコーヒー店も多いので、外出時に楽しむこともできますよ。デカフェのインスタントコーヒーも販売されているので、お家でもコーヒーを気軽に飲むことができます。
その他、カフェインを含まない飲み物には、たんぽぽ茶、たんぽぽコーヒー、ルイボスティー、麦茶などがあります。ハーブティーもカフェインを含みませんが、子宮を収縮させるハーブも中にはあるので、よく確認してから利用するようにしてください。

カフェインはコーヒーだけでなく、紅茶やお茶など色々なものにも含まれており、妊娠中にカフェインを全く摂取しない方が困難です。ただ、できるだけカフェインを控えながらコーヒーを楽しみたいという方には、ノンカフェインやカフェインレスのものがおすすめです。

妊娠中にオススメ!ノンカフェイン・カフェインレス

・コーヒー:50~100mg
・インスタント紅茶:30mg
・煎茶、ウーロン茶、ほうじ茶:20~40mg
・麦茶:0mg
・抹茶:48mg
・玉露:200mg
・コカ・コーラ(350ml缶):34mg
・板チョコ(50g):20mg
・ココア:10~20mg

1杯あたりのカフェイン含有量

出産後もカフェインには注意

出産後(授乳期間中)もカフェインの摂取は避けたほうがよいでしょう。母乳を通してカフェインが赤ちゃんへ送られる為、赤ちゃんの落ち着きがなくなったり、興奮して泣きやまなかったりする事があります。また、カフェインを摂取していない場合に比べ、乳幼児突然死症候群の発症率が高まるという報告もありますので気をつけましょう。

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