2016.04.06 Wed 更新

どんな症状?何が原因?梅毒の合併症とその治療法について

梅毒は近年は少なくなりましたが、妊娠した後に感染すると母子ともに高リスク。 しかし、現在の医学で完治が可能です。それには早期の発見と治療が大切になってきます。 疑いがある場合には、速やかに主治医に相談して検査をしてもらいましょう。 今回は「梅毒の合併症って?妊娠中のこの病気の原因と症状、治療法について」をご紹介します。 梅毒の症状や検査、治療、1番気になる胎児への影響などをご説明します。

梅毒の症状

HIVよりも、感染力は非常に強いと言われています。
特に皮膚症状が強い第1~2期に感染力が高く、症状が無くても感染力がある場合があります。
第3~4期以降、特に4年以上を経過すると感染力は弱くなります。しかし、母子感染による先天梅毒は、病期に限らず可能性があります。
ですが、梅毒は完治する性病です。検査によって完治を確認することができるので、しっかりと治療することが重要です。

現在の日本では、あまり聞きなれない病気になりました。
「梅毒」とはトレポネーマ・パリドムという細菌による性行為感染症です。
コンドームを使わないセックス、オーラルセックス、性器具の共用によって、皮膚や粘膜の小さな傷から細菌が侵入する事で感染します。
傷から入った細菌は血液に乗って全身に広がり、皮膚や内臓に様々な症状を引き起こします。

梅毒とは?

梅毒は感染からの時期や症状によって、第一期から第四期に分けられています。

感染後から3ヶ月頃までの間は、感染後すぐには症状は出ないと言われています。
男女ともに感染部位に小さなシコリができますが、痛みがなく、しばらくすると消えます。

第一期(感染〜3ヶ月)

また、少し遅れて脚の付け根などのリンパに腫れがでる場合もあります。
いずれも、やがて消え、第二期の症状がでるまで、無症状となります。

お腹や、顔、手など様々な部位に発疹がでてきます。
最初は小さく痒みもないので、見逃されることもありますが、徐々に大きな発疹ができたり、微熱や倦怠感などの全身症状も出てくるので、医療機関にかかることがほとんどです。
感染率や重篤化率は妊娠の時期によっても異なります。

第二期(感染後3ヶ月〜3年)

第三期・第四期(感染後3年以降)

梅毒特有のゴムのような腫瘍(ゴム腫)ができ、脳や神経なども侵され、最終的に死に至ります。
ですが、現在はペニシリンで治療するので、第三期以降にまで進行する事はほとんどありません。

治療法と予防法

治療にはペニシリンが効果的です。
1日3回、1回500mgのビクシリンやサワシリンなどの合成ペニシリンを注射により投与します。

投与期間は目安があります。
・第一期:2〜4週間

・第一期:2〜4週間
・第二期:4~8週間
・第三期:8~12週間

治療後は、定期的に診察と血液検査を行い、菌の状態を検査します。
第二期までの場合、治療がうまくいけば多くの患者は症状が出なくなります。
しかし、第三期の場合、治療によってすでに生じている脳や心臓などの器官の障害を元に戻すことはできません。
梅毒は、梅毒に対する免疫を獲得することはないため、治癒しても再び感染する可能性があります。

有効な予防法としては、感染者との性接触を避ける事です。
特に、第一期と第二期は感染力が強いと言われているので、この時期は特に避けた方が良いでしょう。
妊娠中でも、コンドームを使用すると様々な感染症の予防にもつながります。

妊娠した後、梅毒に感染した場合、赤ちゃんへの影響は?

妊娠中に梅毒に感染し、治療せずにいると、胎盤を通し、高確率で胎児も感染してしまいます。
その場合、死産になってしまったり、先天梅毒にかかってしまいます。

母子保健法で義務付けられているので、全ての妊婦が妊娠初期に血液検査により、調べる事になっています。
陽性反応が出た場合は、その後にさらに詳しく検査する事になります。
検査で「梅毒」と診断された場合には、治療に効果の高い抗生物質(ペニシリンなど)を大量投与する事により母体を、胎盤を通して胎児も治療します。
妊娠中の梅毒検査で陽性になった場合は、きちんんと治療するので、現在日本では「先天梅毒」にかかる赤ちゃんは、ごくわずかです。

先天梅毒の症状と治療

先天梅毒の症状は、最初は無症状の場合が多いです。
乳幼児期に症状が出始める事が多く、肝臓や膵臓の腫れや、紫斑、黄疸などがあげられます。

乳幼児期に発症する事を早期先天梅毒といい、学童期に発症する事を晩期先天梅毒といいます。
晩期の先天梅毒の症状には、膜炎・難聴・のこぎり状の歯などがあります。

梅毒感染している妊婦さんから生まれた赤ちゃんは感染の有無の検査をします。
検査で先天梅毒と診断された場合は、大人と同様、ペニシリンで治療します。

HIVとの合併感染!?

梅毒の皮膚症状は潰瘍を伴うことが多いため、梅毒があるとHIVや他の性感染症にも感染しやすくなります。
またHIVを合併していると、梅毒の症状が典型的でない、皮膚症状が重篤になる、神経症状が発現しやすくなる、進行が早いなどが報告されており、いずれも早期発見、早期治療が非常に重要です。
HIVを含め性感染症の検査は同時にできます。

無料の保健所での検査はもちろん、郵送でも検査ができるので、パートナーと一緒に検査、治療することが重要です。

梅毒は感染しないように予防する事が大切ですが、万が一、感染してしまっても現在の医学なら治療が可能です。
怖がらずに、疑いがある場合は早急に検査を受けましょう。

妊娠中に感染を放置してしまうと、母子ともに高リスクとなってしまいます。
早期の発見と治療が、母体と胎児の両方の命を救う事になりますよ。

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