2017.08.25 Fri 更新

羊水ってどんな役割があるの?色やニオイは?どんなトラブルがあるの?

妊娠するとお腹の中で赤ちゃんを育てていくために、ママの身体は大きく変化します。 その中でも重要な働きをするのが「羊水」で、赤ちゃんを守りながら成長を促してくれます。 そこで、ここでは羊水はどんなものでどんな役割があるのか、色・ニオイ・量についてや、羊水のトラブルについてご紹介いたします。

胎児はお腹の中にいる間はへその緒を通して酸素や栄養をママから送ってもらっているので空気を吸って吐き出す呼吸をしていません。
しかし、空気の代わりに羊水を肺に取り込んで生まれてきてから肺呼吸をするための練習をしています。
また、羊水を飲み込んで消化管で吸収した後、尿として排出することで、腎臓や消化缶の発達も促しています。

肺の発育を促進する

羊水の役割は?

妊娠初期には卵膜の内側にある羊膜や、赤ちゃん自身の皮膚から羊水が作られます。
妊娠中期以降には羊膜だけでなく、赤ちゃんの腎臓からも羊水が作られます。
羊水を飲み込んだ赤ちゃんが腎臓で羊水を賛成し、尿として排出しています。

妊娠すると子宮内には「卵膜(らんまく)」という袋状の空間ができます。
この卵膜内を満たしている弱アルカリ性の水分を「羊水」と言います。
羊水に含まれている成分のほとんどが水分で、電解質・アミノ酸・脂質・糖分などを含んでいます。

そもそも羊水とは

胎児の周りに羊水があることで、子宮内で胎児が動き回ることができます、
この子宮内での胎児の動きをママは胎動として感じるのです。
子宮内で胎児が身体を動かすことで、骨や筋肉の発達を促します。

胎児の運動空間

もしママがお腹をぶつけてしまったとしても、その衝撃が直接赤ちゃんに伝わってしまわないように、羊水がクッションの役割をしてくれます。
なので、よほど強くぶつけない限り赤ちゃんは守られているのです。

衝撃を和らげる

羊水は基本的には水と同じような無味無臭の透明な液体ですが、妊娠週数によって変化していきます。
妊娠初期には薄く黄色っぽい色がついており、妊娠後期になると赤ちゃんが飲み込んだ羊水を腎臓で濾過して尿として排出することで乳白色になります。

羊水の色・ニオイ・量

羊水には抗菌作用があり、胎児が細菌に感染しないように守ってくれたり、ヒアルロン酸の保水効果で胎児の肌を潤わせたりします。
また、体温を一定に保ち、出産時に子宮口を広げて胎児への圧迫を減らす役割もあります。

その他

羊水の量は妊娠期間を通じて少しずつ増えていきます。
妊娠8週ころからは1週間に約10ml程度ずつ増えていきます。
妊娠20週頃には約350mlになり、妊娠30週頃には約800mlにもなります。
妊娠30週ころのピークを過ぎると少しずつ減少していき、出産を迎える頃には約500mlになります。

妊娠中には羊水にまつわるトラブルが起こることもあり、胎児に影響することもあるので注意しましょう。

羊水のトラブルって?

羊水量が800mlを超えるか、羊水ポケットで8cm以上・羊水インデックスで24cm以上となる場合には「様子型」となります。
羊水過多だと逆子になりやすく前期破水や早産のリスクが高まります。
また、通常よりもお腹が大きくなるので、ママの呼吸が浅くなったり胃の不快感を感じたりすることもあります。

羊水過多症

羊水過少症

羊水量が100mlが下回るか、羊水ポケットで2cm未満・羊水インデックスで5cm未満となる場合は「羊水過少」となります。
羊水過少だと胎児の発育不良を引きおこす可能性があります。

胎児が子宮内で胎便を排泄することで、羊水が黄色や緑色に濁った状態を「羊水混濁」と言います。
胎児は通常は生まれるまで排便することはありませんが、酸素不足などのストレスや過期妊娠の場合には、子宮内で排便することがあります。
排便の時期のよっては胎便吸引症候群になることもあリます。

羊水混濁

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