2017.09.03 Sun 更新

アレルゲンに耐性をつけてアレルギーを治す経口免疫療法について

現在食物アレルギーの新たな治療法として注目されている「経口免疫療法」というのをご存知でしょうか。 アレルギーの原因を少しずつ取り入れて耐性をつけるという治療法です。 本日は「経口免疫療法」についてまとめました。

経口免疫療法とは、食物アレルギーの治療法で、原因であるアレルゲンを負荷試験でその子がどの程度摂取するとアレルギー反応が出るか確認した上で、徐々に量を増やし、耐性をつけてゆく治療法です。

経口免疫療法とは?

負荷実験でわかった摂取上限によって、摂取量などを専門医管理のもと増やしていきます。
あらかじめ目標摂取量を決めておき、目標を達成した後3ヶ月症状なく食べ続けることができたら、14日間の完全除去の期間をおき、15日目に再度目標量を摂取。
これで、アレルギー反応が起きなければ治療が終了となります。

治療を行う上で、3ヶ月症状なく食べ続けることが出来ても、15日目の摂取では症状が出てしまうことや、治療中に症状が出てしまい、治療を中止せざるえない場合もあるようです。
治療を再開し、何度か繰り返すことで治療を終えることができる場合もあるということです。

経口免疫療法のメリットとデメリット

最近メディアなどで取り上げられるようになり、アレルギーが治ると話題になっている反面、そのデメリットについて理解が及んでいない傾向にあります。

メリット

最大のメリットは、アレルゲンに対する耐性がつき、食べられるものが増え、本人も辛いアレルギー反応に悩まされることがなくなります。
またおかあさんや学校などの給食や外食する際に除去食にする必要がなり、負担が軽くなります。

アレルゲンを食べ続けるため、多少なりとも症状がでる場合があり、またアナフィラキシーを起こす危険性と隣り合わせであることです。
また、子供の気持ちとしては、今までたべてはいけないと言われていた食材に関して抵抗感がある場合も多く、精神的な負担となってしまう場合があります。

デメリット

これらのメリット・デメリットを把握した上で、子供の反応なども見て治療を進めるかを決める必要があると思います。

この治療法はまだ新しく、標準治療ではなく臨床試験として幾つかの病院で実地されています。
まだ研究段階であるため、増量するスピードや、通院・入院のいずれで治療を行うかも病院によって異なります。
いずれにしても、重篤なアナフィラキシーショックに陥る危険性もあるため、もしアレルギー反応が起きた場合に対処できるよう、内服薬や自己注射薬などを用意しておくことが必要です。

どのような食物アレルギーに効果がある?

小麦は8割以上が治療に成功しているそうです。
その次に鶏卵アレルギーの治療が多く成功しています。
その中で、牛乳については難しい場合もあるようです。

この治療法は何歳までに受けると良い?

経口免疫療法を受けることが望ましい年齢は4歳~20歳といわれています。
ただし、この治療を半年から数年続けることも少なくなく、そのような長い間アレルゲンを摂取し続けるのは小さい子供には酷なことです。
また、あまりにも小さいと発症した時に症状を上手く伝えることができないことや、自然寛解と言って、自然とと耐性がつく子供が歳頃までに50%、7歳頃までに90%います。

子供がその食べ物に抵抗がないか、気持ちのケアも重要です。
早期にしなくてもある程度成長し様子を見ながら、アナフィラキシーなどのリスクともてんびんにかけて、治療を始めるか決定することをお勧めします。
子供のためによくよく考えて決めてくださいね。

このまとめに関する記事

ランキング

ページトップへ