2016.04.23 Sat 更新

妊娠中って何故頻尿になるの?原因や症状、予防法について

妊娠初期のさまざまな体調変化のひとつに頻尿があります。妊娠したらトイレが近くなったという妊婦さんは意外に多いものです。症状がひどい方では30分に一度尿意を感じるという方もいるようです。今回は妊娠中の頻尿の原因や対処法についてまとめてみました。

妊娠をすると体液が増加し、腎機能が活発になります。
また、子宮が大きくなっていき、子宮に隣接している膀胱が圧迫され小さくなることも原因です。
尿を貯められる容積が少なくなってしまうのです。
また、妊娠という体や環境の変化に対するストレスや膀胱自体の充血が原因の場合もあります。
尿が溜まったという刺激に対して膀胱が敏感になっている状態です。

妊娠初期に頻尿になってしまう原因

頻尿になる時期は、早い方だと妊娠初期症状の頃からです。
妊娠4ヶ月ごろまで継続し、子宮が大きくなってお腹の方にあがってくる妊娠中期にはおさまる方もいます。
妊娠後期まで続く方や出産後も悩まれる方もいらっしゃいます。出産回数が多いほど治りにくいという傾向もあります。

頻尿とは、排尿回数が増えることを言います。頻尿の場合、少し尿がたまっただけでも尿意を感じるのが特徴です。
くしゃみなどでお腹に力がはいると尿漏れが起きることもあります。
頻尿といえる回数ですが、大人の排尿回数の平均は1日5~6回ほどなので、妊娠をして1日9~10回ほどになった方は頻尿になっている可能性があります。しかし、頻尿には明確な定義があるわけではなく、排尿回数には元々から個人差があります。
回数だけで頻尿と言い切れるわけではないので、気になる方はお医者様に相談してみましょう。

もしかして頻尿?

頻尿の症状があるときは?対処法について

・残尿感
・排尿時に痛みがある
・尿に濁りや血が混じっている

頻尿で以下の症状がある場合、膀胱炎を引き起こしている可能性があります。早めにお医者様に相談をしましょう。

膀胱炎の可能性もあるので注意

コーヒーや緑茶には利尿作用のあるカフェインが入っています。
妊娠中は麦茶やお水、カフェインレス飲料などでの水分補給がおすすめです。

カフェインの摂取を控える

妊娠初期の頻尿の予防策

頻尿になっても、我慢せずにこまめにトイレにいきましょう。
我慢は膀胱炎などの感染症を招く原因にもなるので厳禁です。
排尿時に少しの間、前かがみになると膀胱に尿が残りにくいそうです。
回数が増えるからといって水分補給を控えるのはやめましょう。
これも感染症の原因となります。
市販の尿漏れパッドを使ってみるのも一つの対処法です。
外出時には特に役立つものです。頻尿は心の緊張が関係していることもあり、不安解消のためにも利用してみる価値はあると思います。
妊娠・出産専用の尿漏れパッドも販売されていますので試してみてはいかかでしょうか。

就寝前に飲食しないようにする

体が冷えると頻尿の症状がひどくなることがあります。夏場の冷房は冷えすぎないよう設定温度を意識して、ひざ掛けや上着を用意しましょう。
水分補給の際は冷たい飲み物を避け温かい飲み物を少しずつとる、という方法がおすすめです。
お風呂にはいって下半身を温めることで血行がよくなり、頻尿を改善できることもあります。

体を冷やさない

夜中に排尿回数が増える場合は、就寝前の飲食を避けましょう。
特に水分を多く含む野菜や果実の摂取には気をつけましょう。

頻尿の多くは妊娠に伴う一時的な症状で、多くの方が体験されています。
ストレスが頻尿の症状をひどくすることもあるので、あまり心配せずリラックスしてすごしましょうね。
時期がすぎれば自然に収まることが多いので、利尿作用のある飲み物を避けるなどしながら乗り越えていきましょう。

まとめ

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