既に離乳食を1日2回食べられるようになっている赤ちゃんは、3回食にステップアップしていきましょう。食材はバナナや豆腐くらいの硬さのものを舌や歯でつぶして食べられるようになります。歯茎で潰せるくらいの柔らかさが目安です。アレルギーの可能性もあるので、新しい食材を与える時は一日一口からはじめましょうね。
この時期の赤ちゃんは体や脳の発達に大切な鉄分が不足しやすい時期なので、レバー・肉・卵・赤身魚・ほうれん草などを意識して離乳食に取り入れるのがおすすめです。
生後9ヶ月になると離乳食も後期に入ります。一日に必要な栄養の60~70%を離乳食からとるようになるので、授乳は次第に減っていきます。特に食後の授乳は少なくなるようです。一日の授乳回数は2回が目安になります。
生後9ヶ月の赤ちゃんの授乳・離乳食
男の子の場合、身長67.4~76.2cm、体重7.2~10.4kg
女の子の場合、身長65.5~74.5cm、体重6.7~9.9kgが平均です。
体重の増加は引き続き緩やかです。ハイハイやつかまり立ちで運動量が増え、体つきが引き締まってきます。平均より小さくても、顔色と機嫌が良く、ミルクや離乳食をきちんと食べているようでしたら問題ありません。気になることがあったら乳幼児健診を受けてみましょう。
生後9ヶ月の赤ちゃんの平均身長・体重
生後9ヶ月頃の赤ちゃんは、運動神経とともに記憶力も育っていき、好奇心が旺盛で何でも触ろうとします。また、お母さんや大人の真似が大好きになり、言葉を真似したり「バイバイ」など大人のしぐさを真似する子もいます。今回は生後9ヶ月の赤ちゃんの特徴と育児のポイントについてまとめてみました。
生活リズムが整いつつあるとはいえ、夜泣きのピークも生後9ヶ月~1歳頃が多いようです。夜泣きで睡眠不足でも朝は決まった時間に起こすなどすると、徐々に改善することもあるそうです。
生後9ヶ月頃の平均的な睡眠時間は13時間です。だんだんと昼夜の区別がついてきて朝までまとまって寝るようになってくれます。昼寝は一日2回とる赤ちゃんが多いようです。昼寝をたくさんした日は寝る前に興奮していたときは、夜中に目覚めてしまうこともあります。お昼寝は3時までに終えると夜の寝付きに影響しないので、赤ちゃんの夜の寝付きに悩みがあるときは午後のお昼寝は早めを心がけてみましょう。
生後9ヶ月の赤ちゃんの生活リズム
またこの時期になると、自分で食べたいという行動にでる赤ちゃんも増えてきます。自分でスプーンやフォークで食べようとママの手から取ろうとしたりお皿を持ったりします。そうなると服や床がよごれてしまいますが、なるべく赤ちゃんの意思を尊重してやらせてあげるのがいいそうです。手づかみで食べやすいようにスティック状の野菜やパンを用意してあげるのも良いでしょう。
まとめ
検診では身体と精神の発達状態をみます。運動発達についても調べるので赤ちゃんの成長面で不安がある方はぜひ受けてみてくださいね。パラシュート反応(両脇を支えて急に前に倒したときに腕を伸ばして身体を支えようとする反応)をみて、立つ準備ができているかもチェックできます。離乳食の量や食べ方、アレルギーなどについても悩んでいることがあれば相談してみましょう。ママが不安やストレスを感じていると赤ちゃんに伝わってしまいよくない連鎖が続いてしまうこともあります。
生後9~10ヶ月検診
生後9ヶ月になると大人の言葉をまねして周囲への関心をさかんに示す赤ちゃんが多いようです。ママがお手本を見せると真似したがるので、赤ちゃんに話しかけスキンシップしながら言葉やコミュニケーションの発達を促していきたいですね。