2016.06.07 Tue 更新

赤ちゃんのミルクはいつまでやるのが良いの?母乳と粉ミルクの違いは?

だんだん大きくなり、1歳頃には歯が生えてくる赤ちゃんですが、いつ頃までミルクをあげたらいいのでしょうか。ミルクのやめ時や、やめる方法、ミルクを与え続けてしまうのは、赤ちゃんにとって良くないのか、フォローアップミルクの使用についてまとめてみました。ご紹介していきますね。

就寝前のミルクから卒業しよう

1歳頃になると、歯が生えはじめます。ミルクが原因で虫歯が起こりやすくなるので、ミルクを飲んだ後は歯を磨いたり、拭いてあげるなどの口腔ケアに気をつけましょう。
食事面での変化、口腔の成長やケアの問題を考えると、1歳半から2歳頃にミルクを卒業できるのが理想ですね。

歯の生え始めとミルク

一般的に生後6カ月くらいになると、離乳食が始まります。いきなりミルクをゼロにするのではなく、離乳食とミルクを併用したり離乳食にミルクを取り入れる方も多いようです。離乳食に抵抗を見せる子もいますが、ミルク粥にしてあげると口に入った時の味わいがミルクとほとんど同じなので、抵抗なく食べてくれるようになるようです。
離乳食が増えてくると、何を目安にミルク卒業としたらいいのか迷うかもしれませんが、離乳食が1日に3回、ミルクは間食程度で2回くらいで、離乳食をメインに食べるようになったらミルク卒業に向けて徐々に減らしていくとスムーズに止められます。しかし、子供によっては、情緒不安定になった時や、小腹が空いた時にミルクを欲しがることがあるので無理に取り上げるようなことはせず、味覚が発達し食事を楽しめるようにたくさんの食体験をさせてあげましょう。

ミルクっていつまであげるの?

フォローアップミルクの使い方

赤ちゃんの栄養を補うものに「フォローアップミルク」というものがあります。離乳食が始まると、栄養のほとんどをミルクからではなく、離乳食から摂取します。しかし、9~10か月くらいになると「鉄欠乏性貧血」になりやすく、赤血球の中にあるヘモグロビンを作るための鉄が足りなくなってしまいます。食事で足りない栄養を補うためのフォローアップミルクは、鉄欠乏性貧血やその他の栄養不足を防いでくれる、便利な飲み物です。
しかし、フォローアップミルクはおっぱいやミルクの替わりに飲むものではありません。離乳食と併用して飲むので、使用できる月齢も9か月以降とされています。

フォローアップミルクを使ってみる

寝る前にミルクを飲んで寝る、飲まないとぐずって寝ないという赤ちゃんが多いと思いますが、やはり虫歯の心配があるので寝る前のミルクをやめることから始めるのが理想です。いきなり止めてしまうと赤ちゃんのストレスとなるので、ミルクに代わるお茶や白湯を与えて、お腹を満たすようにしましょう。しかし、ミルクのように催眠効果はないので、眠りやすい環境を作ってあげることが大切です。
赤ちゃんは疲れているとミルクがなくてもパタリと寝ます。それが習慣となれば自然と卒業できるので、日中一緒に遊ぶ、外にお出かけする、ベビープールに行くなどして体をたくさん動かしましょう。赤ちゃんとのコミュニケーションも増えますよ。

・ミルク・母乳との混合育児の場合
育児用ミルクには、体に必要な栄養分が配合されているので「完全栄養食品」という扱いをされます。一方、フォローアップミルクは離乳食だけでは摂取できない栄養を補うことが目的なのでフォローアップミルクで満腹になり、離乳食・ミルクがはいらないなんて事にならないよう気をつけましょう。

・母乳育児の場合
母乳育児の場合、どれくらいの量を飲んでいるのか数字で把握できないため、離乳食後期になると鉄分不足が心配になります。「母乳育児は貧血になりやすい」というのを聞いたことがあり、不安に思う方もいるかもしれませんね。でも実は、母乳の鉄分はミルクよりも吸収率が良いので、ほうれん草や小松菜などの鉄分の豊富な食材を取り入れることで十分補うことができます。
赤ちゃんが離乳食をちゃんと食べてくれているのなら栄養不足を心配して無理にフォローアップミルクを取り入れる必要はありませんが、断乳を目的としている場合は、離乳食後のおっぱいをフォローアップミルクに替えて徐々に授乳回数を減らしていきましょう。

一般的な離乳食の進め方ですが、離乳食後期は1日3回の離乳食の後に、赤ちゃんが欲しがるだけ母乳、またはミルクを2回あげるようになっています。

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