2016.07.10 Sun 更新

新生児・赤ちゃんがなりやすいアトピー性皮膚炎。その原因と対策法は?

赤ちゃんの肌は大人の何倍も薄くデリケート。乳幼児のうちは様々な皮膚トラブルに悩まされることでしょう。原因が様々で判別しにくいことから、乳児に現れる湿疹を総称して「乳児湿疹」と呼びます。また、一般的な乳児湿疹とは別に「アトピー性皮膚炎」も発症することがあります。 今回はアトピー性皮膚炎について詳しく調べてみました。

ただ、アトピー性皮膚炎の特徴として、よくなったり悪くなったりを繰り返すというのがあるので、日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎の定義、診断基準」では、乳幼児では2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上湿疹が続いた場合にアトピー性皮膚炎と診断されます。

特定のアレルゲンに反応して炎症が現れると言われていますが原因はまだはっきりとわかっていません。
よくなったり悪くなったりを繰り返し、慢性的に起こります。
乳児湿疹とアトピー性皮膚炎は原因の違いはありますが、症状を見分けることは医師でも難しいことです。

アトピー性皮膚炎はアレルギー性の湿疹で大人でも現れます。
赤ちゃんの場合、ほとんどは生後4ヶ月以降に現れます。

乳児湿疹は生後一ヶ月から一ヶ月半頃に乳児に現れる湿疹の総称。
原因や症状は様々です。
根本的には赤ちゃんの肌がまだ弱いことが原因で、ほぼ全ての赤ちゃんに現れ、1歳を迎える頃には収まることがほとんどです。

乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の違い・見分け方

この時期のアトピーは幼小児アトピー性皮膚炎と呼ばれます。
関節の内側や首、耳たぶなどにカサカサとした湿疹ができます。

2~10歳頃

顔や頭、耳にジクジクとした湿疹が出てきます。
ヒジや足首などの関節に湿疹がでたり、耳の付け根がただれてきれてしまうこともあります。

生後2ヶ月~1才頃まで

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は年齢によって症状が変わる

アトピー性皮膚炎のアレルゲンになるもの

必要以上に神経質になり素人判断でむやみに食事制限を行うと、栄養障害を引き起こす危険性があるので、必ず医師の指示に従いましょう。
普段から肌を清潔に保ち、保湿を心がけ乾燥を防ぐなどのケアを行うことも重要です。
体を洗うときも強はくこするのではなく、やわらかいガーゼや手のひらを使います。

赤ちゃんに湿疹が現れると、まずは乳児湿疹と診断され、乳児湿疹のケアを行います。ケアをしても症状がよくなかったり、悪化する場合は、アトピー性皮膚炎が疑われます。
アトピー性皮膚炎の疑いがある場合は、小児科か皮膚科で血液検査や皮膚による食物アレルギーの検査を受けます。
アトピー性皮膚炎と診断されたら、原因となるアレルゲンとかんがえられるものを取り除いたうえで、薬によって治療を行います。

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎のケア方法

・食物
・ダニ・ハウスダスト・鳥の糞
・細菌
・ストレス
・乾燥
・汗
・化学物質
・石けん等の使用が皮膚のバリア機能が弱めていること

アトピー性皮膚炎の主な原因

「アトピー」は「変わった」とか「不思議な」という意味があり、普通の人ではなんでもないような刺激に対して敏感であったり変わった反応が起こる体質を意味しています。
一般的なアレルギーのアレルゲンは、食物・ダニ・花粉などですが、アトピーの場合、ストレスや乾燥・汗も原因となりえます。

アトピー性皮膚炎と診断させると、一生つきあうものと悩んでしまうかもしれません。
しかし不安になりすぎてしまうことはありません。
乳幼児のアトピー性皮膚炎は大人と比べると治りやすいものと言われています。
1歳半~2才頃までには軽快~治癒する場合がほとんどです。
赤ちゃんはまだまだ成長の過程と捉え、ママはあまり心配しすぎず適切なケアを続けてあげてくださいね。

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は治りやすい

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