2016.07.13 Wed 更新

ラマーズ法ってどんな出産?呼吸法や弛緩法のやり方は?

日本の産院で出産時に多く取り入れられている「ヒッヒッフー」という呼吸方法がラマーズ法です。 誰でも一度は聞いたことがありますよね? でも、実際にラマーズ法にはどのような効果があるのか、どうやって行うのかまで知っている人は少ないのではないでしょうか? そこで今回はラマーズ法のやり方や流れ、注意点についてご紹介します。

基本的に鼻から息を吸って口から吐くという胸式呼吸で行います。
「ヒッヒッフー」という呼吸だけだと思われがちですが、お産の進み具合によって呼吸法は変えていき、陣痛の始まりと終わりには十分に息を吐いて体の力を抜けるように、深呼吸を行います。

ラマーズ法ってどうやるの?

今では産院によってラマーズ法をベースとした多くの呼吸法があり、分娩時に取り入れることが勧められています。

フランスのラマーズ医師によって広められた分娩方法です。
お産はどのようなプロセスで進むのかを事前に学ぶことで不安を取り除いてポジティブな状態でお産に取り組めるようにします。
呼吸法や弛緩法を取り入れて、心も体も緊張をほぐして自然な状態でお産をしようというのが目的です。

そもそもラマーズ法って?

子宮口8〜10cm

この時期には痛みが段々と強くなってきます。
基本の呼吸リズムを続けるのが難しくなってきたら、呼吸のリズムを変えます。
鼻から息を吸ったあとに「ヒッフー」のリズムで息を口から吐きましょう。
「フー」の時に長めに息を伸ばして息を吐き切るようにすれば、意識しなくても自然に次の息を吸うことが出来るようになります。

子宮口3〜8cm

この時期にはまだそれほど陣痛は強くありません。
ゆっくりと3秒くらいかけて鼻から息を吸って、またゆっくりと3秒位かけて口から吐くという基本の呼吸リズムを続けます。
緊張をほぐして体の力を抜くことが出来るように、陣痛の痛みに耐えられる間はできるだけこの呼吸リズムを続けるようにしましょう。

子宮口0〜3cm

子宮口が十分に開いて赤ちゃんが降りてきて、いきんでも良いと言われたらいよいよ本番です。
顔に力が入ってしまうと血管が切れてしまうこともありますので、目を閉じないようにしましょう。

いきみOK

この時期には弛緩法も一緒に取り入れて全身をできるだけリラックスさせるようにしましょう。

この時期にはかなり強い陣痛がやってきます。
呼吸リズムをとるのも難しくなるかもしれませんが、陣痛の波に合わせて「ヒッヒッフー」のリズムで呼吸をするようにしましょう。
この時も「フー」の時には長く息を吐くことを意識するようにすると、多少のいきみも逃がすことができます。

陣痛の波に合わせて2回深呼吸、3回めで息を止めていきみます。
陣痛の波が去ったら、次のいきみに備えてリラックスしてください。

弛緩法って何?

いきみを止めるように言われた時には、口を開けて「ハッハッハ」というような短い呼吸に切り替えてください。
赤ちゃんの頭が出てきたら、赤ちゃんがスッと出てきやすいように全身の力を抜いて「フーフー」とゆっくり深く呼吸をするようにしましょう。

やり方としては、まず手足、背中、肩、首にギューっと力を入れます。
そのあと一気に力を抜いてリラックスした状態にしましょう。

お産の時にはどうしても力が入ってしまうものです。
弛緩法は緊張状態にある心と体の力を意識的に抜いてリラックスした状態にする方法です。
陣痛の痛みを和らげてくれる効果もあるので、お産がスムーズに進む助けにもなります。

弛緩法を行うポイントは、力を入れている時と緩めている時の違いをしっかりと感じることです。
ゆっくりと呼吸をして力を抜くようにしましょう。
陣痛が起こってから急に行うのは難しいかもしれないので、妊娠中から練習して身につけておくといいかもしれませんね。

ラマーズ法を行う時の注意点は?

いざという時にも実践できるように、妊娠中から呼吸法や弛緩法の練習をして、リラックスした状態で出産に臨み、赤ちゃんにもたっぷりと酸素を届けてあげてくださいね。

ラマーズ法で出産下人の中には、想像以上の陣痛の痛みや緊張でうまく呼吸を出来なかったという方も多くいます。
お母さんが息を止めてしまうと、赤ちゃんにも酸素を届けられなくなり苦しんでしまうので、息を止めずにしっかりと呼吸してあげることが大切です。

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