流産による出血と勘違いしてしまう方が多いです。
急に出血するわけですから、無理はないと思います。
着床出血は、受精卵が子宮の壁や胎盤を介して育っていくために起こる生理現象です。
安心してくださいね。
流産と勘違いしがち…
妊婦さんの全員に起こるわけでありません。
着床出血する割合は100人中2人…つまり、全体の2%程で、経験する可能性は大変低いです。
また、一人目妊娠した時に着床出血しても、二人目も着床出血する。という訳ではありません。
着床出血とは、受精卵が子宮に着床するときに起こる出血のことをいいます。
着床するときに、受精卵にある絨毛が子宮内膜を傷つけてしまい、出血が起こるのです。
着床出血とは?
着床出血の色
着床出血したときは生理と似ていて、勘違いする方もいます。
着床出血の場合は、色や量が生理時の出血とは違うので、違うポイントを抑えておきましょう!
着床出血と生理の違い
一般的に「生理開始予定日の1週間前~数日前」に起こります。
この期間は「妊娠超初期」と呼ばれています。
受精卵が子宮内膜に着床し、お母さんの身体の中で急速に細胞分裂を繰り返している時期です。
着床出血はいつ起こる?
着床出血の時期
こちらも個人差があります。
おりものに色がついているかな?というくらい、微量の出血である場合がほとんどです。
普段から不正出血がある人だと、着床出血との違いがわからないかもしれません。
少ないのかと思っていたら、生理と全然変わらないくらい出血する場合もあります。
着床出血の量
色に関しても個人差が大きいです。
茶色いドロっとしたおりもの状のもの、うっすらとしたピンク色、真っ赤な鮮血等、多種多様です。
着床出血は生理予定日よりも1週間早く起こります。
ですが、生理不順の人は時期で見分けるのも難しいです。
注意して見てもらいたいのが「基礎体温」です。
排卵期に入ると、ホルモンの関係上、体温が上がります。
妊娠が成立すると基礎体温が高い「高温期」が続きますが、妊娠が成立していないとホルモンが減少し、基礎体温が下がっていきます。
基礎体温が下がった場合、着床出血ではなく生理の可能性が高いんです。
「高温期が2週間以上続いている」ことは妊娠初期症状の一つです。
基礎体温
気になる疑問点
一般的な妊娠検査薬は、「生理開始予定日の1週間後以降」に使えます。
着床出血から1~2週間ほど過ぎてから使うのが良いので、着床出血があったらすぐに妊娠検査薬を使えば良いというものではありません。
ですが、早期妊娠検査薬であれば「生理開始予定日の2~3日前」から使用できます。
着床出血があったら妊娠検査薬で判定できる?
痛みを伴うの?
「着床痛」という、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる痛みがあります。
着床出血が起きたのと同じ時期に子宮付近に痛みを感じたら、着床痛かもしれません!
着床出血があった時の対処法
痛みの感じ方には個人差があります。
ですが、チクチクとした痛みを感じるという方が多いそうです。
禁煙する
着床出血が起こったら、とっておきたい対処法があります。
喫煙をしているのであれば、すぐに禁煙をしてください。
副流煙もいけません。
流産や早産を引き起こしやすくします。
それだけではなく、低出生体重児になりやすくなる等、胎児への悪影響を与えます。
禁酒する
アルコールは赤ちゃんに悪影響を与えます。
妊娠中にアルコールを摂取することは、胎児性アルコール症候群を引き起こします。
胎児性アルコール症候群は、低体重や低身長、発達障害等、生まれてくる赤ちゃんの体に影響が出ます。
葉酸サプリを摂取する
着床出血が起こる時期は、一般的に妊娠3~4週頃です。
このタイミングから葉酸サプリを飲み始めるのが、ベストなタイミングだと言われています。
いかがでしたか?
着床出血は妊娠しているかを見分ける一つの基準です。
着床出血があったからと言って、ソワソワしてウロウロしてないで安静にしていてくださいね。