2016.07.21 Thu 更新

赤ちゃん・新生児の肺炎ってなんで起こるの?その原因と治療法

赤ちゃんの体はとてもデリケートですので、軽い風邪だと思っていたらこじらせて意外と長引いたり、熱が出たりします。厄介なのが肺炎になることです。なぜ赤ちゃんは肺炎になりやすいのか、ここではその原因と対策についてまとめてみました。是非参考にしていただけたら、幸いです。

乳幼児の肺炎の50%以上を占めていると言われています。
特徴としては、38~40度の高熱が出ます。鼻水やくしゃみ、咳などは一般の風邪の症状とほとんど変わりません。

ウイルス性肺炎

大人と違ってで赤ちゃんは免疫力が弱いので、注意が必要です。
原因は年齢にもよって異なりますが、新生児の時にはB群連鎖球菌や大腸菌などが原因になることが多く見られます。
1~2歳になると、肺炎球菌やインフルエンザ菌、ウイルスによるものなどが多く見られます。ではその原因を細かく見て行きましょう。

ウイルスや細菌による炎症が広がって肺が炎症を起こす病気です。
喉や気管で始まった炎症が、肺の中にある無数の小さな袋、肺胞にまで広がってしまった状態をいい、肺が炎症を起こすと空気をうまく吸い込めなくなるので息苦しくなり、結果的に激しい咳が出るようになります。

肺炎とは

治療法について

これはなんとなく聞いたことがある人も多いと思います。
細菌とウイルスの中間のような性格をもつマイコプラズマという微生物が原因で発症します。
特徴としては、喉の痛みやくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの一般的な症状に加えて、37~39度の発熱と痰のからむ咳がダラダラと、長期間続きます。

マイコプラズマ肺炎

肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、溶連菌などが原因で起こり、突然40度近い高熱が出ます。
痰がからんだ激しい咳が特徴的な肺炎で、重症化して呼吸困難を引き起こす可能性が高いので注意が必要です。
嘔吐や下痢の併発、肺に膿がたまるなどの合併症を起こすこともありますので、もしこのような症状が見られたらすぐに病院へ行きましょう。

細菌性肺炎

自宅での対処法

1週間も安静にしていれば回復するでしょう。ですが、細菌性肺炎の場合は悪化しやすいので、入院が必要になります。抗生物質の投与を行い、場合によっては呼吸困難時の酸素吸入、脱水症状が現れたときに点滴を行うなどの対症療法を行ないます。
だいたい入院期間は1~2週間程度だと思います。マイコプラズマ肺炎は抗生物質を飲みながら通院で治療を行ないます。

肺炎の治療法にはさまざまあり、原因によってその治療法も変わってきます。
ウイルス性肺炎であれば病院で受診します。
その際に気管を広げる薬の吸入などが行われます。
入院などの措置は必要なく、自宅で安静にしておけば問題ありません。

治療中の場合も完治するまでには時間がかかるので、こまめに部屋の空気を換気し、湿度は60%前後に保つのが理想的です。
空気清浄機や加湿器があるのが理想ですが、無い方は部屋に濡れたタオル等を干しておくのでも大丈夫です。
また脱水症状を予防する為に、細めに水分を与えましょう。与える際は、冷たいものよりも常温か温めて飲ませてあげてください。

日頃から赤ちゃんの様子をしっかりと観察していることが大事です。
何か普段と違うことがあれば、すぐにかかりつけの小児科に相談して、早めの対応をしてくださいね。

肺炎になった場合は、後遺症を心配する方がいますが、心配いりません。
激しい咳き込みをする時もありますが、赤ちゃんは少しのことでも咳をします。
病院できちんと薬を処方してもらい、その後のケアもしっかりと行なっていれば問題なく自然に回復してくと思います。

後遺症の心配

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