2015.12.08 Tue 更新

新生児の母乳育児 しっかり飲めているのか不安…量の変化と過不足の見極め方

生まれたばかりの赤ちゃんに栄養を届ける「母乳」。 特に初乳には赤ちゃんの免疫力を高めるのに効果的な成分が含まれていると言われていますが、慣れない授乳には量や回数、与える間隔など気になることはたくさんありますよね。 新生児の母乳育児について授乳量の変化や母乳の過不足についてまとめました

生後1週間以降の授乳量の目安

・生後1日目の赤ちゃんの1回の授乳量=20ml(1日×10ml+10ml)
・生後2日目の赤ちゃんの1回の授乳量=30ml(2日×10ml+10ml)
・生後3日目の赤ちゃんの1回の授乳量=40ml(3日×10ml+10ml)
・生後4日目の赤ちゃんの1回の授乳量=50ml(4日×10ml+10ml)
・生後5日目の赤ちゃんの1回の授乳量=60ml(5日×10ml+10ml)
・生後6日目の赤ちゃんの1回の授乳量=70ml(6日×10ml+10ml)
・生後7日目の赤ちゃんの1回の授乳量=80ml(7日×10ml+10ml)

生後1週間までの授乳量の目安

生まれたばかりの赤ちゃんにはどのくらいの量の母乳を与えれば良いのでしょうか?
生後1周間までとそれ以降でまとめてみましたので、参考にして下さい。

新生児の1回あたりの授乳量の目安

この数字はあくまでも目安です。
赤ちゃんの成長度合いに合わせ、医師と相談の上進めていきましょう。

・生後1週間~生後1ヶ月では、1回80~120ml
・生後1ヶ月~生後4ヶ月では、1回200ml
・生後4ヶ月~生後6ヶ月では、1回200~220ml(5~6ヶ月頃から離乳食1回)
・生後6ヶ月~生後9ヶ月では、1回200~220ml(離乳食2回)
・生後9ヶ月~生後12ヶ月では、1回200~220ml(離乳食3回)

生後1周間を過ぎた赤ちゃんには、次の目安で与えるようにしましょう。

生まれてから28日までの新生児の赤ちゃんの1回あたりの授乳量は、産まれてからの日数によって変わります。
一般的に、産まれてから初めの1週間までの授乳量は、「生後日数×10ml+10ml」で計算されます。

新生児は1回に飲む母乳の量もあまり多くなく、だいたい3時間おきに授乳が必要になります。
もちろん母乳の出る量や赤ちゃんの飲み方によってその時間は変化します。
1日に少なくとも8回、多い子では、12回位与えるのが一般的だと思います。

新生児の授乳の間隔は?

授乳にかかる時間は母乳の出方や赤ちゃんの飲み方によって代わりますが、基本的には「片方15分ずつ」左右飲ませるのが良いと言われています。
いつまでも赤ちゃんが乳首をくわえている場合は、「遊びのみ」をしていることもありますので、ある程度のところで乳首から赤ちゃんを離しましょう。

新生児の授乳にかける時間は?

過不足チェック

あくまでも目安で赤ちゃんそれぞれの個人差はあります。
しかし、いくつか当てはまる場合は母乳の量が不足していることが考えられますので、母乳の量を計ってみましょう。

・いつまでもおっぱいに吸いついている
・授乳後、あまり時間が経っていなくてもまたおっぱいを欲しがる
・1日に出るおしっこやうんちの回数・量が少ない
・体重が思うように増えない

新生児の赤ちゃんは通常、母乳を飲んでから3時間くらいはお腹がすいておっぱいを欲しがることはありません。
しかし、授乳が終わってから1~2時間程度ですぐに欲しがるようなら、母乳の量が足りていない可能性があります。

赤ちゃんが飲んだ母乳の量を計ることは、実は簡単です。
授乳前に赤ちゃんの体重を測り、授乳の後に再度体重を測ることで、その差で母乳の量を計ることができます。
正確な体重を出す必要はないので、服は着せたままでOKです。

母乳の量を計ってみる

成長曲線で見極める

・1日に平均20~30gの体重増加
・1週間で100g以上の体重増加

母乳が不足しているかもと不安なときは赤ちゃんの体重の増加具合でも見極めることができます。
新生児の赤ちゃんにとって、おっぱいが足りているかどうかの目安は次のとおりです。

体重の増加で見極める

母子手帳には赤ちゃんの成長の目安となる「パーセンタイルグラフ」が乗っています。
そのグラフを利用し、赤ちゃんの体重を記録していき、成長曲線から見極める方法です。
しかし、生まれた時の体重など個人差も大きいので、一つの目安として考えてみてください。

逆に体重があまりにも急激に増えている場合にも、注意しましょう。
赤ちゃんの胃に負担がかかるだけではなく、小児肥満などの原因にもなります。
どちらにしても、新生児のうちはちょっとした体重の増減は気にしすぎなくて大丈夫です。

その時の赤ちゃんの体調やおしっこやうんちで排泄された量、汗などによっても、体重の増え方には変わります。
しかし、1日に20g以下しか体重が増えない日が続いている場合には、母乳の量が足りていないのかもしれません。

混合育児について

母乳だけで育児をするためにお母さんがあれこれ試して頑張ることは悪いことではありません。
しかし、あまりにそれだけにこだわり過ぎて赤ちゃんに栄養が届けられない、お母さんのストレスが溜まるなどになると本末転倒です。
そんな時には悩みすぎずに、足りない分をミルクで補充する「混合育児」も考えてみてください。

母乳で育てたいけど量が足りない、保育園にあずけるためにミルクになれさせたいなど、母乳とミルクの混合育児を考えている場合には、その状況によって2通り方法が考えられます。

母乳メインでの授乳

母乳メインでの育児を続けたい場合には、母乳を先に与えたあとにミルクを飲ませるようにしましょう。
赤ちゃんが吸うことによって、母乳も徐々に出やすくなってきます。
飲んだあとに吐いてしまう場合には、量が多いことが考えられますので、赤ちゃんの様子を見ながら調整しましょう。

ミルクメインでの授乳

量が不足している、仕事への復帰を考えている、次の子が早く欲しいなどの理由でミルクへの切替を考えている場合は、ミルクメインでの授乳にしましょう。
しかし、ミルクは母乳よりもカロリーが高いので、表示されている分量や濃さ、与える間隔を守りましょう。
新生児は1日に20g位の体重の増加が好ましいといわれているので、赤ちゃんの体重の増え具合をみながら調整するようにしましょう。

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