2016.07.23 Sat 更新

赤ちゃん・新生児の血管腫ってどんな病気?その原因と治療法についてのまとめ

この血管腫という病気をご存知でしょうか。生まれてきたばかりの赤ちゃんに見られるあざのことですが、基本的には良好な病気であることが多いので、適切な治療で治していくことが可能です。良好な病気とはいっても、あざがあるとやっぱり心配になりますよね。ですので、この血管腫について詳しくまとめてみましたので、是非ご覧ください。

いちご状血管腫

これは皮膚の毛細血管が異常に繁殖したことによって起こるものです。
別名、毛細血管奇形とも呼ばれます。
あざの傾向としては、周囲の皮膚との境目がはっきりしていて、平たく真っ赤になります。
治療法としては、自然に消えることはありませんので、レーザー治療や手術で除去するのが良いでしょう。

単純性血管腫

皮膚や皮膚の下などに血管が増えたり広がったりして起こる、先天性のあぜです。
基本的には良好です。
この血管腫は幾つか種類があって、単純性血管腫、いちご状血管腫やサーモンパッチ、ウンナ母斑、海綿状血管腫などがあります。
原因は今のところはっきりとは分かっていません。
男女比は1:3で女児に多く、遺伝性はありません。未熟児にやや多いといわれています。
それではそれぞれの種類別に詳しくみていきましょう。

そもそも血管腫とは

こちらは後頭部からうなじにかけて生じる、単純性血管腫の一種で、平たく赤身を帯びたあざができます。
大抵3歳くらいまでには自然に消えますので治療は特に必要ないでしょう。サーモンパッチ同様、赤ちゃんに比較的起こりやすい血管腫です。

ウンナ母斑

眉間の上、目の上、唇の上などにできる顔の単純性血管腫です。
あざ自体は色がハッキリと見えている訳ではありませんが、赤ちゃんが泣いたり力んだりすると、一瞬または一時的に色が濃く見えます。
このサーモンパッチは比較的に多い血管腫で、こちらもいちご状血管腫と同様に自然に(だいたい1歳過ぎたあたりから)消えていきますので、治療の必要はありません。

サーモンパッチ

出生直後にわずかに見られる赤い斑点が急速に増殖していき赤く盛り上がったあざになり、その様がいちごのようなので、いちご状血管腫と呼ばれています。発生箇所により3つに分類され、皮膚表面で血管内皮細胞の増殖だけで深部は増殖しないものを局面型といい、皮膚表面と深部と両方の血管内皮細胞が増殖するものを腫瘤型といいます。
皮膚表面にはなくて深部の血管内皮細胞だけが増殖するものは皮下型と呼ばれています。
状血管腫の大きさは生後6~12か月頃が最大になり、その後は自然に消えていきますので、わざわざレーザー治療や手術はしなくて大丈夫です。

いかがでしょうか。
一口に血管腫といっても色んな種類がありますし、その血管腫別で対処法も少し変わってきますので、もし赤ちゃんにあざがあったら、どの血管腫なのかしっかりと判断して、対処してください。
先述しましたが、基本的には良性な血管腫が多いので、悪性に進行するといった心配はありませんが、ごく稀に大きく成長しすぎたあざが目や鼻を邪魔して機能的に差し支えしたりする場合もありますので、赤ちゃんにあざがあった場合はまず皮膚科できちんと検査を受けて適切な治療法を聞いてください。あざがずっと残るかも、と心配な方はレーザー治療を行なうといいでしょう。綺麗に消す事が可能です。

皮膚の下で盛り上がった奇形の静脈が塊となって起こる、血管腫です。
色は皮膚とほぼ変わらない色もあれば、赤、紫まで様々です。こちらは自然に治るものではないので、手術が必要です。

海綿状血管腫

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