赤ちゃんが「泣いたら、お母さんかお父さんが抱っこしてくれる」と癖になってしまう。
抱っこすると機嫌が良くなるのに、抱くのをやめて置けば泣き出す…お母さんは1日中抱っこをして、家事がおろそかになってしまう状況は大変なものです。
赤ちゃんが泣いている時に抱っこしてあげて、あやしてあげる。
これを頻繁に繰り返すことで、抱っこしないと泣き止まない状態のことをいいます。
そもそも「抱き癖」とは何でしょう?
周りの人に「抱き癖がついちゃうよ」と言われたことはありませんか?
「抱き癖」がつくから抱っこをなるべくしないと、意識的に子育てをしている方の話を聞く機会があるかもしれません。
はたして、抱き癖を心配して抱っこしない方が良いのでしょうか?
昔から言われる「抱き癖」
サイレントベビーと成長への影響
泣かない赤ちゃんになる…泣いているのに抱っこされない赤ちゃんはサイレントベビーになる恐れがあります。
サイレントベビーとは「静かな赤ちゃん」という意味。
病気でもない障害があるわけでもない、それなのに泣いたり、笑ったりといった表現が極端に少ない子供のことを「サイレントベビー」と呼びます。
サイレントベビーって?
なるべく抱っこしないと確かに赤ちゃんは泣かなくなります。
赤ちゃんは抱っこされなくなる、そんな状態が続くと「泣いても無駄なんだ」と学習します。
泣いて訴えることを諦めてしまいます。
なるべく抱っこをしないと結果的に赤ちゃんは泣くことをやめてしまいます。
しかし、抱っこされずに育つと、その赤ちゃんは「サイレントベビー」になってしまうかもしれません。
抱っこしないとどうなる?
泣くことが赤ちゃんが出来る唯一の表現方法
サイレントベビーとして育った赤ちゃんはメンタルが不安定になり、成長し学校に通えない不登校な子供になったり、暴力を振るったり、薬物やアルコールまたはギャンブル依存になってしまう可能性が、そうでない子に比べて高くなる傾向にあるようです。
感情を出さない赤ちゃんがそのまま成長すると、メンタルの面で影響を与えてしまうことがあります。
例えば、成長するにつれて心の病気を発症したり、今後の人生にも影響を与えることもあります。
赤ちゃんはお腹が空いていること、眠いことなどの生理的欲求、それに寂しいや不安などの精神的な欲求など全て泣くことで表現しているのです。
お母さんやお父さんに要求があるのに、泣くことでしか、自己主張ができないのです。
それに、自分のことを自分でなんとかできない赤ちゃんが、助けを求めていることもあるのです。
泣いても放置してしまうことは、そのコミュニケーションを放棄するということです。
まとめ
「抱かれる」ことは赤ちゃんにとっては自分が愛されているという事を知ることでもあるのです。
言葉では伝えられない赤ちゃんは、抱っこされる事で安心感をもちます。
安心感、信頼感を得られるオキシトシンというホルモンが分泌されるからです。
その分泌物により、赤ちゃんはお母さん、お父さんに愛されていると確信できるのです。
抱っこは愛情表現
子供と正面から向き合い「今、何をして欲しいのだろう」と子供の訴えに心と体で受けとめてあげてください。
赤ちゃんには余裕を持って、接してあげて「大好き」の気持ちを伝えてあげてください。
「抱き癖」を恐れず、赤ちゃんを思いっきり抱きしめてあげましょう。
赤ちゃんが泣いたら放置せず、抱っこしてあげる事で「自分は愛されている」という感情を与えてあげる事が大切です。
いかがでしたか?
赤ちゃんにとって、抱いてあげる事の重要性がわかっていただけたでしょうか。「抱き癖」に限らず、泣いて自己表現を一生懸命している赤ちゃんに愛情を持って抱っこしてあげてください。