2016.08.05 Fri 更新

臨月の胃痛が辛い…後期つわりの原因と効果的な対策について

臨月になると特に不調を感じていたわけではないのに胃痛や胃もたれ、吐き気を感じる場合があります。 今回は「後期つわり」とも呼ばれる症状について原因や対策をご紹介します。

また、出産が近づくと陣痛を起こすオキシトシンという女性ホルモンが子宮収縮を促すのですが、このホルモンは胃腸を収縮させる作用があるために胃痛や吐き気を引き起こすことがあります。
臨月に起きる不規則な子宮収縮による前駆陣痛がありますが、その際に胃痛があったという人もいるようです。
今まで元気だったのに突然の胃痛が起きたら、もしかしすると出産が近づいている兆候かもしれません。

女性ホルモンであるエストロゲンの影響で、妊娠後期は赤ちゃんの成長が加速していきます。
赤ちゃんが成長すると子宮が大きくなり、周りの臓器を圧迫し、胃痛や吐き気、息切れの症状が出ることがあります。
この症状を「後期つわり」と呼び、後期つわりは赤ちゃんが大きくなっている証拠なのです。

後期つわりの原因

妊娠36週から39週の妊娠10ヵ月以降になると臨月に入り、ママの体に出産に向けての様々な変化が出てきます。
まるでつわりが再発したような胃痛や吐き気が起きることがあり、「後期つわり」と言われています。
胃痛の他にも、下痢や便秘などの症状が出ることもあります。

後期つわりとは?

急性胃腸炎

胃酸が食道に逆流することによって食道が炎症を起こし、胸焼けなどの症状が出る病気です。
妊娠中はこの病気にかかりやすいと言われています。

逆流性食道炎

後期つわり以外にも病的な原因で胃痛や胃もたれが起きていることもあります。
ただの胃痛と考えず、症状が重いときは迷わず医療機関に相談しましょう。

後期つわり以外の消化器トラブル!

ヘルプ症候群

妊娠による環境・体調の変化によって、自分でも気づかないうちにストレスが溜まっていることがあります。
妊娠中はできるだけゆっくり過ごし、無理をしない範囲で軽い運動をしたり、趣味の時間を作ってストレス発散するように心がけましょう。

ストレス性の胃痛

急性胃腸炎の場合は、はじめは軽い胃痛でその後痛みがひどくなっていきます。
激しく嘔吐したり下痢が起きる場合もあります。
急性胃腸炎は妊婦でなくても特効薬はありません。
ウイルスが外に出るまでは自然回復が基本の処置となります。

一般にはあまり知られていない病気です。
ヘルプ症候群は妊娠中毒症の中でも重症度が高いものです。
適切な治療をしなければ母子ともに危険な状態になります。
胃痛などの症状が疑われる病態で、2万人に1人の割合で発症していると言われています。
胃痛、疲労感、嘔吐、頭痛、倦怠感などの症状があらわれ、風邪と似ているので見過ごさないように注意が必要です。
手や顔のむくみ、過度の体重増加、目のかすみなどが起こる場合もあるようです。

食事は消化によいものを

胃痛をやわらげるための対策

少量ずつ、数回に分けて食事を摂る

胃の不調を感じるときは、お粥やうどんなど、消化に良いものを食べるのが一番です。
人によっては香辛料や酸味などが原因で胃酸が過剰にでてしまう人もいるので、食事内容を工夫することで胃痛の症状を和らげることができる場合があります。

お腹いっぱいまで食べてしまうと胃がさらに圧迫されて、胃酸の逆流を起こしやすくなります。
3食に限らず、一日5~6回ほどに分けて摂ると効果的です。

食後の姿勢に注意

食後はコーヒーやお茶を飲む人が多いですが、カフェインを含む飲み物は胃酸過多を起こしやすくなります。
シュガーレスのガムを噛むと唾液の分泌が促され、胃の消化を促進してくれます。

食後にシュガーレスガム

食後すぐに横なると逆流を起こしやすくなります。
夜寝る2~3時間前には食事を終わらせておきましょう。

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