・産後、脇汗がひどくなった
・頭から滝のような汗がでる
・ひどい汗のせいでメイクができなくなった
・朝起きるとパジャマがびっしょりになっている
それまで汗をかきにくい体質だった人でも、産後には以下のような症状がでることがあります。
産褥期多汗の症状
出産後に突然脇汗の量が増えたという場合、「産褥期多汗」とよばれる状態の可能性があります。
産褥期多汗は一日中常に出るというわけではありませんが、季節に関係無く寒さが厳しい季節でも脇汗が出てしまいます。
授乳する際にも、赤ちゃんに脇汗やニオイがついてしまうことがあり、ただでさえ忙しい育児中に悩みの種になってしまいます。
産褥期多汗とは?
産褥期多汗の対策
男性ホルモンが優位になると汗をかきやすくなります。
また、産後は一時的に「更年期」のような症状が出ることもあり、体温の調節機能や発汗機能がうまく働くなることがあります。
そのため、のぼり、ほてり、頭痛、イライラなどの症状が併発することもあります。
いきなり汗の量が増えたことで「体質が変わった?」「体に異常があるのでは」と不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
産褥期多汗はホルモンバランスの変化によって起こるもので、珍しい症状ではありません。
妊娠すると女性ホルモンがどんどん増えて、通常の数百倍にもなります。
そして出産を終えると今度は女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位の状態になるのです。
産褥期多汗の原因
濡らしたタオルで汗を拭き取る
一般的に綿素材は汗を吸水しやすいものです。また、汗をかいたらこまめに着替えるようにしましょう。
ワキパッドや速乾性のある機能性インナーなどを活用するのもおすすめです。
汗を吸収しやすい下着、衣類を選ぶ
産褥期多汗はほとんどの場合一時的なもので、授乳を終えてホルモンのバランスが元に戻れば治ってくるので心配する必要はありません。
しかし、ホルモンバランスが整い産褥期多汗が改善するまでの期間には個人差があり、1ヶ月で落ち着く人もいれば、1年かかってしまう人もいます。
自然に治るまでは何らかの対策が必要ですね。
かいた汗をそのままにしておくことは避けましょう。なるべくすぐに拭き取ること。
乾いたタオルよりも濡らして拭き取るようにするとひんやりして気持ちいいですよ。
強くゴシゴシこすってしまうと肌を傷つけてしまい、肌トラブルを招くこともあるので優しく拭き取るようにしましょう。
まとめ
育児中は忙しいですが、毎日きちんと入浴することで汗腺の活動を活発にすることができます。
汗腺が活発になるとベタベタした汗ではなくサラサラの汗が出るようになるのでニオイを軽減することができますよ。
ただし、産後すぐの時点では湯船につかえることができないので、足湯や、ひじから先などの手足浴を行うようにしてください。
「あせも」などの肌トラブルがある場合も湯船に浸かるのは避けシャワーにしたほうが良いかもしれません。湯船につかると痒みが出る場合があります。
お風呂
汗の悩みは人には打ち明けにくいものです。
あまり気にしすぎると「精神性発汗」という症状につながり、さらに悪化してしまうことがあります。
産褥期多汗は自然に治るものなので、あまり悩みすぎないようにしましょう。産後に汗をかきやすい状態になるのは当たり前のことなのです。
産褥期多汗があまりにひどく、精神的に辛い場合、日常生活に支障がある場合は医師に相談してみてくださいね。