2015.12.10 Thu 更新

これってアトピーかも…赤ちゃんのアトピー見極め法と対策

近年ますます増加傾向にある「アトピー」ですが、痒そうにしている赤ちゃんを見ているのはお母さんにとっても辛いものですよね…赤ちゃん本人も痒くてぐずる、眠れない状態は辛いものだと思います。 そこで、アトピーを防ぐためやひどくさせないためにはどんな対策を取れば良いのかまとめてみました。

【乳児脂漏性湿疹】
乳児湿疹のべたべたした症状が出るものを乳児脂漏性湿疹と呼びます。
お母さんのお腹にいる間に受けた女性ホルモンの影響が生後6ヶ月くらいまで残り、脂腺を刺激することで皮脂の分泌が活発になり、症状が出ると考えられています。
乳児湿疹と同じように低刺激な石けんで優しく洗うなど、常に清潔な状態に保つことで改善していきます。

【乳児湿疹】
乳児湿疹は生後生後2週間から1歳くらいまでの間に顔や体に起こる湿疹です。
アトピー性皮膚炎か乳児湿疹かは見極めが難しく、2ヶ月程度経過観察をした後に診断されます。
症状はカサカサしたものからジュクジュクしたものまで様々ですが、半年程度で治ることがほとんどです。

アトピーと間違えやすい症状

アトピーの原因は現在まで判明していません。
しかし、体質が影響することやなんらかのアレルギーが関係することなどはわかってきているようです。
体質が関係することや原因がはっきりとわからないことから、「ならないようにする」よりも「なった時にどうするか」ということを考えていくほうが良いでしょう。

アトピーの原因

バリア機能の低下を防ぐ

【その他の湿疹】
かぶれ、あせもなど。

赤ちゃんのアトピー対策

アトピー性皮膚炎は掻いて皮膚を傷つけてしまうことでお肌のバリア機能が崩れ、さらに悪化してしまいます。
こまめに赤ちゃんの爪を切ってあげるなど、お手入れをしてあげることが大切です。
また、赤ちゃんが掻いてしまっても刺激にならないようにミトンなどをかぶせてあげるのも効果的です。
できるだけ刺激を与えないようにしてあげることが大切です。

清潔な状態を保ってあげる

赤ちゃんのアトピーの対策は過酸化脂質対策とお肌のバリア機能を回復させることが重要になります。
これは赤ちゃんだけでなくアトピー性皮膚炎の根本的な治療の基本中の基本です。

お肌の表面の潤いを保ってくれる皮脂ですが、ほこりなどの汚れや外気と反応して酸化して「過酸化脂質」となり、皮膚を刺激してしまいます。
これが痒みや炎症の根本的な原因なのです。
健康なお肌にとっては大きな影響はない「過酸化脂質」ですが、「バリア機能の低下したお肌」には痒みの原因になってしまうので、アトピーのある赤ちゃんにとっては大敵なのです。
そして「過酸化脂質」によって引き起こされたる痒みによってかいてしまうことで、さらにお肌のバリア機能の低下を低下させてしまうという悪循環に陥ってしまいます。

アトピー性皮膚炎の最大の原因は「過酸化脂質」と「お肌のバリア機能の低下」です。

汗やほこりなどお肌の表面に付着した汚れは「過酸化脂質」となりお肌を刺激してしまうのでアトピーのある赤ちゃんにとっては絶対に避けたいものです。
しかし、民間療法などの影響下、お肌の鍛えて耐性を高めるためと赤ちゃんをお風呂に入れるのを控えるお母さんがいますが、これでは逆効果です。

ステロイド剤は用法をきちんと守る

赤ちゃんのダニ直接触れる衣服は常に清潔な状態にするのはもちろん、お肌に優しく刺激の少ない木綿で作られたものなどを着させてあげましょう。
また、布団やカーペットなども清潔に保つようにしましょう。

赤ちゃんのお肌を守るための保湿剤も塗ってから時間が経つと酸化してしまいます。
さらに汚れが付着してしまい蓄積するので、入浴時にしっかりと洗い流してあげてください。
その時には刺激の強いものは使用せず、カリ石鹸など刺激の少ないもので洗ってあげるようにしましょう。

・皮膚が薄くなる
・少しの刺激で出血する。
・毛細血管が透けて見える、赤ら顔になる
・皮膚が黒っぽくなる
・皮膚が固くなる
・免疫力の低下

ステロイドや内服薬は、あまりにも症状が悪化してしまった痒みや炎症を一時的に抑えるためにはとても有効です。
しかし、医師から指示された用法を守らずに使用すると副作用を起こしてしまう可能性があります。
ステロイド剤の間違った使用による副作用は次のようなものです。

痒みが酷いからといって、所定の量や回数(期間)以上に塗ったり、逆に副作用を心配して量や回数を減らすことは逆効果です。

正しく有効に痒みや炎症を抑えるためにも、必ず処方時に医師から指示された用法を守って使用しましょう。

ランキング

ページトップへ