2016.08.17 Wed 更新

妊娠中ははちみつを食べちゃだめな理由。気になる疑問をまとめてみました

はちみつは身体に良いと言われているのですが、赤ちゃんにとっては危険なものです。 筋力低下、呼吸困難などの症状があり、重症の場合は死亡することもあります。 今回は「赤ちゃんに食べさせてはいけないはちみつについて」をご紹介します!

もしはちみつを食べてしまった場合は、すぐに口内に残っているはちみつをふき取ってください。
そして、母乳やミルクなどを飲ませて、体内のはちみつ濃度を薄めてください。
その後、小児科を受診してはちみつを食べてしまったことを伝え、医師の判断に従いましょう。

はちみつには「ボツリヌス菌」という菌が含まれています。
このボツリヌス菌を赤ちゃんが食べてしまうと、このボツリヌス菌は赤ちゃんのお腹の中で増殖して、「乳児ボツリヌス症」という病気を引き起こします。
ですが、1歳を過ぎてしまえば消化器官の力も成長します。
ボツリヌス菌の増殖を抑えることが出来るので、はちみつをあげても大丈夫になります。

はちみつが赤ちゃんに与える影響

天然はちみつは栄養素がいっぱい含まれています。
ビタミン、ミネラル、タンパク質、カルシウム、カリウム等の栄養やアミノ酸や酵素等の栄養素も豊富で、体内に吸収されやすいイオンの形で溶け込んでいます。
さらに、強い殺菌力をもつため咳止めの効果や整腸作用もあります。

はちみつの効果・効能

便秘

乳児ボツリヌス症とは、腸内細菌の整っていない赤ちゃんの腸管内で繁殖し、毒素を出してしまうことで様々な症状を発症する病気です。
潜伏期間は約3~30日程度です。
代表的な症状は以下の通りです。

ボツリヌス菌は食中毒の原因になる菌で、はちみつ・野菜ジュース・井戸水・黒糖・コーンシロップ等に含まれています。
ボツリヌス菌の毒素は、自然界が作り出す毒素の中でもトップクラスの強さです。

乳児ボツリヌス症とは?

呼吸麻痺

全身の筋力が低下する脱力状態になります。
首が座らなくなる、四肢が動かなくなる、よだれが溜まりやすくなる、吸引力が弱るためオッパイが飲めなくなる等の症状が起こり、顔の筋力も低下するので、無表情になってしまいます。

筋肉麻痺

全体の90%は初期に頑固な便秘が発症します。
1~3週間もの長期間、便秘が続くことがあります。
長期間便秘が続くと、その後出された便から1~2ヶ月近くボツリヌス菌が排泄され続けることがあります。
二次感染しないように注意しないといけません。

一番恐ろしい症状です。
筋肉の緊張範囲が広範囲に広がり、呼吸困難になり苦しそうな表情を見せます。
重症の場合は、無呼吸となり突然死に至る場合もあるので、要注意です。
ほかの病気を併発して発熱することもあるので、元気がないなと思ったらすぐに病院を受診しましょう。

妊娠中・授乳中は食べても大丈夫?

厚生労働省は、1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与えないように指導しています。
生まれたばかりの赤ちゃんの腸内環境はまだ整っていないので、ボツリヌス菌の毒素がどんどん増殖してしまいます。
そのため、腸内環境が整うようになる1歳まではちみつを食べさせないようにしてください。
ボツリヌス菌の毒素は、1歳から赤ちゃん自身がもつ腸内細菌で処理できるようになります。

はちみつはいつから与えたらいい?

いかがでしたか?
はちみつは栄養が豊富に含まれいるので、気をつけなければいけません。
1歳を過ぎれば食べても問題ないので、はちみつに関する知識を正しく持ち、賢く活用してくださいね。

妊娠中や授乳中の方が食べても全く問題はありません。
成人は腸内環境が整っているので、ハチミツのもつボツリヌス菌が胃酸で殺菌され、腸管内で繁殖できないからです。
安心してくださいね。

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