2016.08.19 Fri 更新

え?コレってだめなの?揺さぶられっ子症候群とは?

虐待のニュースで1度は耳にしたことがある「揺さぶられっ子症候群」虐待のつもりもなく、むしろあやすつもりが思わず発症しているケースも多いそうです。 どういったあやし方で発症する危険があるのか知っておくことで未然に防ぐことができるはずです。 「揺さぶられっ子症候群」とは何かご紹介したいと思います。

米国で1972年に症例が報告され、虐待だと話題になっていたものです。
泣き止まない赤ちゃんに対し、お母さん、お父さんまたは保護者が衝動的に身体を激しく揺さぶり、発症するケースが多く、日本でも2002年に母子手帳に記載し、注意喚起されるようになりました。
しかしながら、最近の事例では普通にあやしていたつもりでも、接し方によっては揺さぶられっ子症候群を発症するケースに関心が集まられるようになりました。

虐待とされる揺さぶられっ子症候群

乳児の脳は頭蓋骨の発達に比べ、未発達のために脳と頭蓋骨の間にスペースがうまれています。
そのため激しく揺さぶることで脳と頭蓋骨の間にある血管が引きちぎられてしまい、出血を起こします。
生じた脳出血により、重篤な神経症状を呈するものが揺さぶられっ子症候群です。

揺さぶられっ子症候群とは、赤ちゃんを激しく揺さぶることで、脳にダメージを受けて現れる諸症状のことを
いいます。
生涯に渡っての障害が残ったり、死に至るケースがあります。

揺さぶられっ子症候群って?

例えば、乳児の身体を激しく揺さぶる以外にも、あやしている最中や、車移動の際、ゆりかごなどの揺れによっても発症する危険があるのです。
研究によって判明したことは、1秒間に3〜4往復する程度の激しい揺さぶりを乳児の脳に与えると出血します。
10秒間に5〜6回程度身体を揺すったことで発症したケースも報告されています。

揺さぶられっ子症候群の原因

首が座ってない赤ちゃんをあやす場合、普通は壊れ物を扱うように接するものです。
しかし、首が座った頃、赤ちゃんは認識能力が高くなり大人があやすことに喜ぶようになります。
喜ぶ姿みたさに、あやし方を間違え揺さぶられっ子症候群を発症してしまうのです。

首がすわった頃の赤ちゃんはあやすと喜びます。
しかし、喜ぶからといって大きく揺すったり高い高いなどの動作をすると、揺さぶられっ子症候群の危険性が高まります。

気をつけたいあやし方

揺さぶられっ子症候群の症状

高い高い以外にも、両手で赤ちゃんを抱えて椅子に座り、赤ちゃんの身体を下へ振り下ろすように逆さまにすることや、揺りかごに寝かせて長時間激しく揺すり続けると、赤ちゃんの脳はダメージを受けてしまう
ことがあります。
赤ちゃんが喜ぶからといって、乱暴なあやし方はしないように気をつけましょう。

特に高い高いは喜ぶ赤ちゃんが多いので、代表的なあやし方ですが、やり方を間違うと大変なことになりかねません。
ゆっくりとした動作で上げ下ろしてあげましょう。
空中に放り投げてキャッチしたり、急激な上げ下げをするような激しい動作を繰り返すことは、非常に危険性が高いのです。

・泣いていたのにピタリと泣き止む
・機嫌が悪く長時間泣き止まない
・ぐったりとする
・顔色が悪い
・痙攣がみられる
・呼吸がおかしい
・傾眠傾向がある
・半日以上ミルクを飲まない
・ミルクを吐き戻す
・意識障害がある
・目つきがおかしい

こういった症状は発症後すぐにみられる場合もあれば、数ヶ月後に現れることもあります。
また、これらの症状がなくても、なかなか首が据わらないといった発達の遅れではじめて気づく場合もあります。

出血が少量の場合は症状がすぐに現れにくく、少量の出血が数ヶ月にわたって脳を圧迫し続けるために後になって現れることもあります。

揺さぶられっ子症候群の後遺症

視力障害が残ったり、難聴になることがあります。
また脳の出血部位によって、運動障害や言語障害、知能障害が残る場合もあり、重症の場合は寝たきりの重症心身障害が生涯にわたって残る可能性があります。
最悪、死にいたるケースもあります。

揺さぶられっ子症候群の検査・診断

臨床症状や保護者への問診などから揺さぶられっ子症候群の疑いがある場合には、頭部のX線、CT、MRIなどの画像診断で出血、骨折の有無を調べます。頭部以外も骨折がないか、全身のX線検査が行われることもあります。
眼の中に出血をきたしていないか、眼底検査も行われます。

いかがでしたか?
赤ちゃんをあやす場合には非常に危険性があることがわかっていただけましたでしょうか?
あやす時は、細心の注意を払いましょう。

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