2016.08.21 Sun 更新

まだ赤ちゃんなのに!?花粉症になってしまう原因とその症状、合併症について

大人の病気だと思われがちな花粉症ですが、中には赤ちゃんのうちから発症してしまう子もいます。 赤ちゃんの花粉症の症状と合併症とその対策、また検査はすべきなのかをご紹介したいと思います。

花粉が体内に侵入すると、それに対して免疫機能が誤って作動してしまい、花粉を退治するために「IgE抗体」が作られます。
この抗体が過剰に反応して花粉症のアレルギー反応を起こすのです。

花粉症になるメカニズム

日本でスギ花粉症が発見されたのは1963年の頃でした。
スギ花粉のもとである杉を全国で植林を一斉にしたのが1950年代です。
戦後、復興のため、山の木を伐採し過ぎて崩れやすくなったので昭和30〜40年代に成長が早いスギを大量に植林したのです。
なので現代ではスギ花粉症になる方が多く、赤ちゃんも例外ではありません。

昔は、赤ちゃんは花粉症にはならないと言われてました。
年配の方からしたら「昔は花粉症なんてなかった」などと言っているのを耳にしたことはないでしょうか。実はそれは本当のことなのです。

多くの人が悩まされる花粉症

ただし、0歳でも花粉症になっている子もいるそうです。
それはなぜか?
3ヶ月未満の赤ちゃんは体の中で免疫が形成されている途中です。
その間に花粉を取り込んでしまって花粉症になることがわかってます。

しかし、0才の赤ちゃんは花粉症にはならないそうです。
アレルギーは何度も同じアレルゲンにさらされているうちに発症します。
シーズンの間しか飛んでこない花粉では、アレルギー発症するには少なくても2シーズンはかかります。
2度目の花粉シーズンを迎える1歳以上から花粉症らしい症状が出る子がいるそうです。

ある報告によると、幼児で約8%、小学生では約20%の子どもに花粉症の症状がみられたそうです。
子どもの花粉症は年々、増えつつあるようです。

新生児は花粉症にならない!?

目や鼻、口から花粉が侵入すると涙や鼻水で追い出そうとする反応です。
なんと親が発症している場合、子どもの発症率は84.1%にもなるそうです。

なぜかというと、鼻が小さいためつまりやすく、つまると花粉が入ってこないことからくしゃみも出ないというのが原因なのです。
鼻で息をすることが難しくなると口呼吸に切り替えますので、そのあたりを注意深く観察してください。

花粉症の主な症状といえば、目のかゆみであったり、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどですが、子どもの場合はちょっと違います。
子どもの場合はくしゃみがあまり出ず、鼻づまりが多い傾向にあります。

子どもと大人では少し違う花粉症

1歳を過ぎたら、赤ちゃんのくしゃみや鼻水の症状をよく観察して時期を考慮して花粉症かどうか疑ってみるのも良いでしょう。

もちろん、鼻水の症状もあります。
花粉症の鼻水はサラサラして水のようなものが相場ですが、子どもの場合は少し粘りけのある鼻水が出ます。
これも鼻づまりを多くする原因ではないかといわれています。

赤ちゃんも花粉症検査をすべきか

花粉症とあわせて発症してしまう病気に喘息や結膜炎、慢性鼻炎などがあります。
気管支喘息を発症したり、アトピー性皮膚炎になったりと合併症が発症しやすくなります。

花粉症の合併症にも注意

指先にちょっと傷をつけ、ほんのちょっとの血液を採取して約20分ほどで、花粉や8種類のアレルギー抗体検査が受けられます。
幼児期のうちに症状がみられる場合、アレルギー検査を受けた方が良いと思われます。

花粉症は毎年ある時期に現れて、症状の予測がつけやすい病気なのでお医者さんと相談して、その子の症状に応じた治療プランを立てて取り組みましょう。
そうすることで、花粉症が重くなるのを防ぎ、上手に乗り切ることができるでしょう。

赤ちゃんのための花粉症対策

加湿も効果的です。
帰宅直後に加湿機を使うと、花粉が湿気を吸って部屋中に舞うことを軽減できます。

また、花粉ですでに痛めてしまっている鼻咽喉粘膜は、他のハウスダストにも反応しやすくなっているので掃除の際にハタキ、ホウキの使用は止めておいたほうが良いのではないかと思われます。

まず、花粉を家に持ち込まないようにしましょう。
花粉は衣類に付着している場合があり、花粉が舞う時期に外出をすると、衣類のこすれによって静電気が発生し、花粉が吸い寄せられたり、衣類の凹凸に入り込んだりすることでたくさんの花粉が衣類に付着します。
対策として、柔軟剤や静電気防止スプレーを使い、外出の時の花粉の付着を抑制できます。

いかがでしたか?
赤ちゃんでも花粉症になることがあり、花粉症にならない為の対策、なってしまった時の対処法をご紹介しましたが、参考にしていただき、花粉症から赤ちゃんを守っていただきたいと思います。

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