2016.08.24 Wed 更新

産まれてから初めての誕生日!一升餅ってどんな餅?

産まれてから初めての誕生日である1歳の誕生日は、古くから一升餅を背負わせたり、誕生筆を作ったりとお子さんの健やかな成長を願い、思い出に残す儀式がある大切な日です。 今回は「1歳の誕生日と一升餅」についてご紹介します!

一升餅の「一升」は、子どものこれからの「一生」と掛けられており、「一生食べ物に困ることがないように」という願いが込められています。
他にも、丸い形をしていることから、「これから人生が丸く(円満に)になりますよう」という願いが込められています。
また、お餅を背負うことには、「一生、背負いきれないほどの食べ物に恵まれますように」という意味が込められています。

一升餅の由来

一升餅は、子どもの一歳の誕生日にこれからの成長を願い、お祝いするというイベントです。
誕生餅とも呼ばれています。一升餅に使われるお餅は、もち米一升(約1.8kg)です。名前の通りですね。
そんな大量なもち米を一つに丸めたものが一般的な形です。

1年に一度、産まれてきてくれたことに感謝する日が「誕生日」です。
その最初の1年を祝う1歳の誕生日は、とても大きな意味を持つ大切な日です。
昔の日本では、毎年誕生日を祝うという風習がありませんでしたが、誕生して1回目の誕生日だけは、一升餅でお祝いをしていました。
1歳まで生きるのが大変な時代だったため、脈々と受け継がれる、命への感謝の儀式が「一升餅」だと言われています。

1歳のお祝いに一升餅

一升餅を風呂敷で包み、赤ちゃんにたすき掛けをして背中に背負わせます。
これが一番正式な方法です。
農業の機械に赤ちゃんを乗せる地域や、決まった掛け声をかける地域、お金や文具などを並べて歩かせ、赤ちゃんの進んだ方向によって未来を占う地域や、わらじを履かせてお餅を踏ませる地域もあり、地域によって細かな方法は異なります。

一升餅を風呂敷で包む「背負い持ち」

どのように祝うのか知らない方も多くいます。
正しいお祝いの仕方は、以下の通りです。
赤ちゃんの成長の段階に合わせて方法を選びましょう!

一升餅のお祝い方法

一升餅の上に立たせる方法があります。
これは「しっかり歩けるように」という意味が込められています。
「一生食べるのに困らないように」と、お餅を抱かせる方法もあるようです。

一升餅を踏む

最近は伝統的な風呂敷ではなく、キャラクターや手作りのリュックに一升餅を入れて背負わせる家庭も多いそうです。
リュックを思い出の品として大切に使用、保管します。

リュックに入れて背負う

転んでしまったら?

誕生筆って?

けれど、転んでしまったからと言って心配することはありません。
「家を継いでもらえる」「一生分の厄が落ちた」といって、転んでしまっても縁起がいいです。

約1.8kgの重さは、1歳の子どもにとってなかなかキツいものです。
もちろん、背負って立てたらこの先の人生も縁起が良いと言われています。

いかがでしたか?
一升餅は、地域によって風習や解釈の仕方が異なるので、家の習わしや住んでいる土地の風習を知ることもできますね。
これからの素敵な人生を願ってお祝いしてあげましょう!

1歳の誕生日には、一升餅だけでなく、誕生筆を作るという方もいます。
誕生筆は、赤ちゃんが初めて切った髪の毛で作った筆のことです。
誕生筆を作るのでしたら、1年間赤ちゃんの髪を切らずに伸ばすことをおすすめします。
赤ちゃんの髪は一度切ってしまうと断面が直線的になってしまう為、最初の髪が繊細で筆にするには良いそうです。

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