2016.08.26 Fri 更新

体外受精にはどんなリスクがある?母体と赤ちゃんへの影響をまとめました

不妊治療の1つに「体外受精」という治療法があります。 体外受精は自然妊娠と違い、妊娠させるために薬を使ったり、卵子の採取で注射針を入れたりと人工的なサポートを行います。 人工的なものなので、「リスクはないのか?」という不安の声が多くあります。 今回は「体外受精」についてご紹介します!

体外受精によるリスクは全く無いわけではありません。
体外受精で母体に起こるリスクは以下の通りです。

体外受精をすることで起こる母体へのリスク

体外受精は、まず最初に、女性の体から卵子を取り出し、パートナーの精子と受精させます。
次に、その受精卵を子宮に戻し、着床を促す治療法です。
タイミング療法や人工授精で妊娠に至らなかった場合に、治療法を体外受精に変更したり、卵管性不妊や重度の男性不妊などで体外受精でしか妊娠の可能性がないと判断された方が受けることが出来ます。

体外受精とは、「高度生殖医療」と言われています。
特殊な治療法というイメージがあるかもしれませんが、実際のところ、特殊な治療法ではなく、一般的な不妊治療です。

体外受精について

採卵時に伴うケガや副作用を起こす可能性

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)は、不妊治療に伴う症状です。
排卵誘発剤によって過剰に刺激を受けた卵巣が腫れ上がってしまい、腹水や胸水が溜まります。
様々な自覚症状が起こり、お腹の張りや腹痛、腰痛、体重増加、吐き気、下痢などが主に見られます。
腹水などの対処療法を行いながら、経過観察で不妊治療を続けます。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を起こす可能性

体外受精の早産や流産の可能性は自然妊娠よりも高いと言われています。
一般的な不妊治療より妊娠率は高くなりますが、早産や流産のリスクが上がるというのが難点です。
自然妊娠の流産率が約10%、体外受精の流産率は約20~25%だとされています。
多胎妊娠の早産未熟児の確率が単胎妊娠の10倍になり、体外受精の早産、流産のリスクが高まるようです。

早産や流産の可能性

排卵する時に卵巣が傷つき、出血が多かったり、止まらなかったりというリスクが起こります。
排卵の数が多ければ多いほど負担がかかりやすくなります。

排卵の出血の可能性

体外受精で採卵を行うときに、局所麻酔などが行われる場合があります。
この麻酔によって喘息発作のようなアレルギー症状や血圧低下を引き起こす危険があります。
また、子宮の周りにはたくさんの血管があるため、採卵の際に傷つけてしまって出血してしまうことも…。

感染症を起こす可能性

極稀に起こります。
採卵時に腟内の細菌が腹腔内に入ってしまい、骨盤内感染症と思われる発熱や腹痛などの症状が起こることがあります。
腟内の十分な消毒と抗生剤の投与を行うなどの予防策がとられています。

体外受精をすることで起こる赤ちゃんへのリスク

体外受精で赤ちゃんに起こるリスクは以下の通りです。

体外受精では、双子や三つ子の赤ちゃんを妊娠する多胎妊娠の可能性が高くなります。
自然妊娠での多胎妊娠の可能性は約1%であるのに対し、体外受精では約4%も上がります。

多胎妊娠(双胎妊娠)の可能性

不妊遺伝子が遺伝する可能性

不妊の原因が男性に合った場合、体外受精でできた男の子に男性の不妊の遺伝子が遺伝するリスクがあります。
これが、将来の不妊の原因になるかもしれません。

良質な睡眠

現在の体外受精では様々なリスクは起こりえるものです。
必ず回避できる方法はありませんが、リスクを軽減できる可能性はあります。
リスクを軽減するために気をつけておきたい日常生活の注意点は以下の通りです。

体外受精のリスクを予防する方法

運動する習慣

細胞は夜眠っている間に修復されています。
卵子の老化を防ぎ、質を高めるためには、睡眠の質を上げることが大切です。
規則的で良質な睡眠は卵巣年齢を若く保つことができます。

適度な運動も血行を良くします。
仕事や家事は運動ではありません。勘違いしがちですが、運動ではなく「労働」です。
運動は、心身のリフレッシュにつながるものをするようにしましょう!

冷え性を改善する

下腹部の冷えや締め付けの強いインナーは、子宮への血行障害の原因になります。
抹消血管を温めて冷えを防いでくださいね。

いかがでしたか?
病院側にきちんと説明を求め、メリットだけでなくリスクも聞いた上で、体外受精を受けるかどうかを判断してくださいね。

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