2016.08.30 Tue 更新

赤ちゃんや小さな子どもに多発する「誤飲事故」。対策をまとめました。

「誤飲」とは、子どもが食べ物ではない物を飲みこんでしまうことです。 乳幼児期に多く起こり、ほとんどが家の中で起きています。 自由に動き回ることが出来るようになったら誤飲事故に気をつけなければいけません。 今回は「誤飲事故の対処法」についてご紹介します!

子どもが誤飲するものは、様々です。
誤飲するものの代表的なものは以下の通りです。

子どもがよく誤飲するもの

誤飲はお母さんや大人達が家事で忙しい時間帯に起こることが多く、目を離しているうちに誤飲してしまうようです。

飲み込んだ物によっては中毒症状を起こしたり、のどに詰まって呼吸困難になったりする誤飲事故は、誤飲は命を落とすこともある大変危険な事故です。
誤飲事故は赤ちゃんが活発に動き出す6カ月頃から5歳頃までに多発しています。
特に、何でも口に入れてしまう0歳代は誤飲の件数が最も多く、一人で移動できるようになる1歳代も注意が必要です。

誤飲の起こりやすい年齢と時間帯

プラスチック製品

食べ物かどうかの判断がまだできない0歳児がタバコを食べてしまう事故が多いです。
食べた場合、顔色が悪くなり嘔吐等の症状を起こしてしまいます。
灰皿代わりに使っていたジュースの缶を子どもが誤って飲んでしまう事故も多いようです。

タバコ

医薬品の誤飲事故は毎年多発しています。
赤ちゃんの場合は床に落ちている錠剤を拾って食べたり、塗り薬をなめってしまったりするケースが多いです。
もう少し成長してくると、大人が飲んでいる薬に興味を持ってしまい、自分で取り出して飲んでしまう場合もあります。
意識を失う等の重篤な症状が出る薬もあるので、大変危険です。

医薬品

おもちゃ

ボタン電池はおもちゃやライト等、身近な小型家電によく使われています。
小さくて丸いボタン電池は、子どもにとって思わず口に入れたくなるような形をしていますよね?
電池を口に入れて遊んでいるうちに飲みこんでしまう事故が起こってしまうようです。
ボタン電池を飲みこむと、食道などに穴が空き命に関わることがあります。

ボタン電池

小さなプラスチック製品を口に入れて遊んでいる間に、間違って飲みこんでしまう事故も起きています。
通常の使用では飲み込めないサイズでも、子どもの力で分解できるものは注意しましょう!
1歳を過ぎると指先が器用になるので、思いもしない誤飲事故を引き起こす可能性があります。

子どものおもちゃも使用年齢に合っていないと誤飲につながってしまいます。
赤ちゃんはおもちゃを口に入れて感覚を確かめて遊びます。
兄弟児のおもちゃを噛んでいるうちに、欠けたプラスチック片や小さい部品を飲みこんでしまう可能性があります。

洗剤

お化粧するのを見た子どもが興味を持って口に入れてしまう場合が多いです。
具体的には、口紅を塗る真似をしているうちに食べてしまう、美容クリームがおいしそうに見えてなめてしまう等の事故が起こってしまうようです。

化粧品類

対処法

洗剤を多量に飲みこむことはまれです。
ですが、なめたり一口飲み込んだりする事故が毎年起こっています。
近年増えているのはパック型の洗濯用洗剤を食べてしまうケースです。
色がきれいで一口ゼリーのようにも見えるので、お菓子と間違えて食べてしまうようです。

誤飲の可能性に気づいたら誰でもパニックになってしまいますが、焦らずに何を飲みこんだか確認しましょう。
子どもの周囲を確認し、壊れてバラバラになっているものはないか、中身がこぼれて空っぽになっている容器はないかを確認してください。自分で説明できる年齢の子なら直接聞いて確かめてみてください。

予防法

意識がない、呼吸が苦しそうな場合は、大変危険なので、すぐに救急車を呼んでくださいね。
飲んだ量が分からない、誤飲した可能性があるけれどはっきりしない場合も受診しましょう。

次に、誤飲の量が少量で、子どもの機嫌や顔色が普段と変わりない場合はホームケアで対処できます。
まず口の中に入っているものがあったら出させて、よくうがいをさせましょう。
うがいができない赤ちゃんの場合は、残っているものがあれば指でかきとり口の中をふきます。
その後しばらく経過観察し、様子がおかしければかかりつけ医を受診しましょう。

いかがでしたか?
子どもの誤飲は、大人が細心の注意を払うことで防ぐことができます。
子どもが安全に過ごせる環境作りをしてくださいね。

子どもの手の届かないところに置くことが一番の予防法です。
「まだ赤ちゃんだし」と油断するのは禁物です。
あっという間に成長して手が届くようになってしまいます。
高いところに置くのはもちろん、誤飲しそうなものは「口にいれないで」と教えていきましょう。

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