2016.09.08 Thu 更新

帝王切開を経験した人が2人目の出産で気をつけることについてまとめました

出産方法には、自然分娩と帝王切開がありますね。 帝王切開は、母さんのお腹を切って子宮から赤ちゃんを外科的に直接取り上げる出産方法のことです。 お腹を切って子宮から取り出すので、帝王切開をしたら2回目以降の出産は経膣分娩できないと聞いたことがあるかもしれません。 今回は「帝王切開を経験した人が2人目の出産で気をつけること」についてご紹介します!

特に帝王切開の場合は、お腹と子宮を切開して傷ができてしまいます。
子宮の壁が薄くなっているので、妊娠・出産時に子宮破裂を起こすリスクが高まってしまうのです。
次の妊娠に耐えられるようになるまで、子宮が回復するのを待たないといけません。
そのため、お医者さんからは「最低1年は控えるように」と言われることが多いです。

妊娠ができるかできないかについての大きな問題はありません。
ですが、妊娠後は子宮の回復期間を十分に取ることが必要です。
これは帝王切開に限らず、経膣分娩の場合も同じです。

2人目の妊娠に問題が?タイミングは?

帝王切開とは、お母さんのお腹を切って子宮から赤ちゃんを外科的に直接取り上げる出産方法のことです。
お腹を切るため麻酔を行い、外科的に直接取り上げるため、手術の扱いになります。
そのため、分娩室ではなく手術室で行われます。
さて、麻酔には全身麻酔と局所麻酔の2種類がありますが、帝王切開には局所麻酔が使われることがほとんどです。

帝王切開とは?

帝王切開で出産した方が2人目以降に経膣分娩を選択することです。
これには子宮破裂などのリスクがあります。
前述した通り、帝王切開をすると傷口部分の子宮壁が薄くなっているため、妊娠して大きくなった子宮が収縮などの際に破れてしまう危険があるたえ、お医者さんが2人目以降も帝王切開をすすめることが多いです。
「どうしても次は経膣分娩がしたい」という場合は、リスクに対応できる設備の整った病院とVBACに対して経験のあるお医者さんを選んでくださいね。

VBACとは?

1人目が帝王切開だった場合はリスクを考え、次も帝王切開での出産をすすめられることが多いです。
子宮を一度切開して縫っているため、その傷口の組織は他の部分の組織よりも固くなっていることが多く、柔軟性に富んでいないことがあるためです。
十分な子宮収縮をすることができないことが予想されるため、陣痛による子宮破裂のリスクが高まってしまうのです。
しかし、「帝王切開をしたら、次も必ず帝王切開になる」ということはありません。
帝王切開をしたことのある方の経膣分娩をVBAC(Vaginal Birth After Cesarean)と言います。
そんな分娩を実施している病院もちゃんとあります。

出産方法はどうなるの?

リスクとデメリット

● 妊娠37~40週の正期産
● 逆子ではない
● 帝王切開の経験が1回のみ
● 帝王切開のほかに子宮の手術が経験ない
● 単胎(胎児が1人だけ)
● 産院がVBACに対応している
● 母体・胎児ともに健康である
● 子宮破裂などの緊急事態へ対応できる産院である

VBACをするためには条件があり、「母体と胎児が健康であること」が最低条件です。
母体と胎児の状態だけでなく、産院の方針や体制も重要です。
細かい条件は産院によって異なりますが、主な条件は以下の通りです。

条件

最も注意したいリスクは、「子宮破裂」です。
子宮破裂が発生する割合は0.4~0.5%、予定帝王切開の2~3倍です。
非常にまれですが、可能性はゼロではありません。
VBACを希望していても、子宮破裂の可能性がわかったら帝王切開へ変更になる場合もあります。

いかがでしたか?
帝王切開をしたからといって、2人目以降の妊娠出産が不可能ではありません。
様々なリスクがあることを理解した上で、「家族計画」について家族全員で考えてくださいね。

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