2016.11.08 Tue 更新

妊婦検診のHIV検査って?検査方法や赤ちゃんへの影響について

妊婦検診の時にHIV検査をすすめられる事があります。 HIV検査と聞くと大変なイメージを持っている人も多く、ためらってしまうこともあるかもしれません。 しかし、もし結果が陽性だとしても、胎児に感染させてしまわないように知識を持って対応すれば大丈夫ですので、しっかりと検査を受けて自分が出来ることをやっていきましょう。

妊娠中にHIVが検査を行う意味

また、その他の検査としてHIVへの感染を早期に発見するために、HIVが増え始めた時点でウイルスの遺伝子を調べる「核酸増幅検査(NAT検査)」や、HIVがの元となるタンパク質を調べる「抗原検査」、抗体と抗原を同時に測定することが出来る「抗原体同時検査」などがあります。

HIVウイルスに感染している場合には、体内でHIVが増殖してそれに対する抗体が作られます。
検査では、血液中にHIVに対する抗体があるかどうかを調べる「抗体検査」が行われます。

HIV検査とは、後天性免疫不全症候群(エイズ)の原因となるHIV検査とは、ウイルスに感染しているかどうかを調べるものです。

HIV検査って何?

・同性間の性行為
・異性間の性行為
・母子感染
・静脈注射薬物の乱用

HIVは色々な感染ルートがありますが、性感染症の一つとされていて、ほとんどの場合が性行為での感染だといわれています。

HIVの感染ルートって?

知らない内に感染し、胎児へ感染を広げてしまわないためにも、HIV検査を受けることが勧められていますので、できるだけ検査を受けるようにしましょう。
もしHIVに感染しているとわかっても、妊娠中に合わせた治療法や感染する確率の少ない出産方法などが有りますので、事前にきちんと確認しておくことが肝心です。

妊婦検診で受けるべき検査の項目の一つにHIV検査があります。
お母さんがHIVに感染していると、胎児にも感染してしまう可能性があるので、法律などで強制されているわけではありませんが、梅毒や肝炎ウイルスの検査などを一緒に受けるように勧めている産婦人科も多くあります。

しかし、この検査ではHIVに感染していなくても陽性反応が出てしまうことがありますので、陽性という結果が出た場合には二次検査としてウェスタンブロット法(HIV抗体価精密測定)やPCR法(HIV核酸増幅精密検査)を受けます。

HIV検査の第1段階として、まずはスクリーニング検査を受けます。
このスクリーニング検査で、HIVの交代があるかどうかを調べます。

HIVの検査の方法

一次検査で陽性と出た場合でも、そのうちの約95%が偽陽性と呼ばれるもので、二次検査でHIVには感染していないという結果が出るようです。

胎児への感染率

陽性反応が出てしまった場合には、赤ちゃんへの影響や感染が心配になりますよね。
そこで、こちらでは陽性だった場合の胎児への感染率や影響についてご紹介します。

HIVに感染していた場合

感染ルート

HIVの治療法が確立される前までは、母子感染の確率は約20%程度だったようですが、治療法が確立されて薬の服用などが始まってからは約2%程度にまで低下したという統計結果が有ります。

HIV抗体は、血液・精液・膣分泌液・母乳に含まれていますが、妊娠の胎児には胎盤を通じて栄養素や酸素が送られるので、母体の血液と混ざりあうことはありません。
なので、妊娠中に血液を介しての感染はほとんど心配する必要はないのですが、分娩時には赤ちゃんがお母さんの血液に接触する危険性があります。

HIVの母子感染を防ぐためにも、帝王切開での分娩が安全だとされてきましたが、最近では抗体の値が少ない場合には自然分娩を行っても感染率は低いとされているようです。

まとめ

HIVに感染している事がわかると、抗HIV薬の内服が開始されます。
この抗HIV薬は胎盤を通じて胎児も送られますが、その悪影響は明らかになっていません。
しかし、抗HIV薬を服用していない場合には、分娩の際の感染リスクが高まるので、赤ちゃんをHIVに感染させてしまう彼末位を下げるためにも、抗HIV薬をきちんと服用するようにしましょう。

胎児への影響

まずはおなかの中の赤ちゃんを安全に産むことを考えて、パートナーや家族への感染もあわせて検査を行うようにしましょう。
知識を深めることで、適切な対処法もわかるようになりますので、知っておくことが大切です。

いかがでしたか?
HIV検査を受け、もし陽性となってしまっても、偽陽性の可能性もありますし、感染していることがわかっても今は治療法も発達していますので、恐れることはありません。

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