2016.11.21 Mon 更新

生理の量が極端に少ない!過少月経の症状・原因・治療法とは

生理の量があまりにも少ないのは「過少月経」の可能性があります。不妊の原因にもなるこの症状は体からのSOSサインかもしれません。今回は過少月経の症状や原因、治療法について詳しくご紹介します。

過少月経の症状

生理期間が1〜2日で終わってしまう状態を「過短月経」といいますが、過少月経と過短月経は同時に起こる場合がとても多いと言われています。

成人女性の平均的な経血量は120〜140ml程度です。
過少月経の場合、経血量は30ml以下とされ、おりもの程度の量になります。
具体的には、生理量の多い1日目〜3日目でも丸一日ほぼナプキンを取り替えるほどもない状態です。

過少月経は生理が始まっているにもかかわらず経血量が異常に少ない状態をいいます。
そもそも経血量はどれくらいの量が適正なのでしょうか?
人には聞きにくい疑問ですよね。

過少月経とは? 過少月経の基準は?

過少月経では経血が少ないのに腹痛や生理痛を伴う場合があります。
原因には卵巣の機能低下や子宮内膜炎や子宮腔内癒着症などの病気が疑われます。

経血が少ないのに腹痛や生理痛を伴う

過少月経の特徴の一つとして、おりもののような粘着性のある茶色や黒い経血が少量出ることがあります。

経血が茶色や黒色になる

過少月経は経血量が少ない他、以下のような症状が現れます。

子宮が未発達

過少月経の原因は多岐にわたります。

過少月経の主な原因

10代の成長過程にあり、子宮や卵巣が成熟期の女性とくらべて未発達である場合、無排卵によって過少月経が起こりやすいと言われています。

月経は精神的な影響があらわれやすいものです。
ストレスによってホルモンバランスが乱れ、体や心に様々な影響をもたらします。
月経が少なくなったり、止まってしまうことがあります。

ストレス

ダイエット

更年期により閉経が近い

過度な食事制限による無理なダイエットを行うと、月経が少なくなったり止まったりすることがあります。

個人差がありますが、平均的に40歳を過ぎると更年期に近づき、過少月経や過多月経などの生理不順になりやすくなります。
しかし、40代以降だからといって生理不順を更年期によるものと決めつけるのは危険です。
子宮の病気が原因の場合もあるからです。

甲状腺機能の異常

黄体機能不全は、排卵後に妊娠をするために卵巣が準備するふかふかのお布団(黄体)が機能しない病気です。
黄体機能不全は基礎体温に特有の波形があらわれます。
高温期が短い、低温期が続くなど基礎体温に異変を感じたら婦人科を受診しましょう。

黄体機能不全

甲状腺機能低下症という病気によって全身の代謝が悪くなり、月経量が少なくなります。
甲状腺の病気は女性がかかりやすいといわれています。

子宮腔内癒着症は、人工中絶や流産の際の手術で子宮内膜が炎症を起こし、組織同士が癒着を起こしてしまう症状です。
これにより過少月経や無月経を引き起こす可能性があります。

手術の後遺症(子宮腔内癒着症)

ピルの中止後

ピルを中止後に過少月経になった、無月経になった、周期が変わったなどの報告が多くあります。

過少月経でも妊娠できる?

過少月経の人すべてが不妊症というわけではありません。
排卵があれば妊娠の可能性があります。
排卵があるかどうかは基礎体温をチェックすることで知ることができます。
まずは過少月経の原因を知ることが大切なので、基礎体温をつけたり、婦人科を受診するようにしましょう。

過少月経の治療法

まずは過少月経の原因をつきとめることから始められます。
治療には原因に合わせて様々ですが、薬物療法や漢方薬によって通常の月経を送ることができるようにバランスを整えていきます。
年齢が10代で子宮の未発達が原因と考えられる場合は特に治療をせず、経過観察になることが多いようです。

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